【箕作さんインタビュー】 活躍するプロはビジネスの絵を描く

【箕作さんインタビュー】 活躍するプロはビジネスの絵を描く

【第1回 お客様に求められるものを提供するために】

【箕作さんインタビュー】

中小企業診断士は,経験や技能を活かし,経営分野のみならず幅広い領域で活動しています。今回は,3人の子育てに奮闘しながら,ゲーム開発会社出身の経歴を生かして研修用の体験型ビジネスゲームを開発し,研修コンテンツ事業を展開する,中小企業診断士の箕作千佐子(きさくちさこ)さんにお話を伺いました。

ビジネスゲームを通じて

――中小企業診断士として,どのような方と関わっていますか。

私が開発した体験型ゲーム, “ビズストーム”は「経営センスが鍛えられる本格的な研修用のビジネスゲーム」として,企業・大学・公的機関などで受け入れられています。このゲームを研修用途で使用契約をしている認定インストラクターは130人以上おり,半数以上が中小企業診断士です。また,経営コンサルティングやセミナーなどを行う上で,数多くの中小企業診断士と接してきました。

――中小企業診断士について,どのように感じておられますか。

中小企業診断士は専門業務がない反面,業務に制約がなく,幅広い可能性があります。独立して活躍されている方もいれば,企業内で活躍されている方もおられます。経営に関する知識やスキルを活かす場や方法は無限にあると思います。

お客様が求める価値を提供するために

――中小企業診断士として,活動する上で大切にされていることは何ですか。

プロとして,自分の専門性(スキル)に基づいた価値を提供することです。顧客獲得や体制作りなど,仕事を進める上で必要な要素は他にもありますが,価値を提供できることが大前提です。そのためには,まず技術を磨くことが大切です。

――技術を磨くために必要だと思うことは何でしょうか。

経験を積むことです。自分への反省を込めて言うのですが,同じ分野の仕事を繰り返し経験する中で,独自のノウハウが生まれ,技術の定着を図ることができます。また,同時に知識の習得に努めることも大切です。私は研修事業であるビズストームを展開する上で,人材育成の体系的な知識不足を感じてキャリアコンサルタントの資格を取得しました。また,業務に必要だと感じたら,若手向けセミナーであっても遠慮なく参加し,知識の補充と定着に努めています。

――経験の浅い方も知識の習得に努めるべきでしょうか。

知識の習得は大切ですが,経験の浅い方は経験を積む中で,読書や勉強などでインプットした知識の活かし方を自分なりに考えながら知識を身に着けていくことが大事だと感じています。

五味 義也

五味 義也 取材の匠メンバー,中小企業診断士

東北大学経済学部卒業後,大手電機メーカーで働きながら,神戸大学現代経営学研究科(MBAコース)を修了。新卒直後の2年目から承継転籍によって他社の同事業部門とのM&Aを経験。M&Aによって会社がどう変わっていくか身をもって体験してきた。家族構成は妻と息子二人。仕事と家庭の両立に四苦八苦しながら活動している。令和元年診断士登録。

活躍する診断士になるためにはカテゴリの最新記事