【村上知也さんインタビュー】 活躍する中小企業診断士が増えれば増えるほど、診断士の資格の価値は向上する。

【村上知也さんインタビュー】 活躍する中小企業診断士が増えれば増えるほど、診断士の資格の価値は向上する。

【第1回 独立に向けての準備と覚悟】

【村上知也さんインタビュー】

中小企業診断士×ITで著名な村上知也先生は、独立されて、2019年で8年目。中小企業診断士として、活躍するための秘訣について3回にわたってお話しをお伺いしました。今回はその1回目です。

独立を選択したきっかけ

――中小企業診断士として独立された経緯について教えてください。

話は診断士の受験に遡りますが、元々診断士の勉強を開始するきっかけは自己啓発でした。当時は、1次試験は8科目の時代があり、科目合格制度もなく、1年で一発合格をしないと2次試験を受験できない時代です。1次試験の経営法務が苦手で多年度受験生となり、診断士受験の3年目(学習期間としては4年目)を迎えたときに自己啓発として受験するのは勉強期間がかかりすぎている状況でした。それでも諦めたくない資格であったため、診断士に合格したら、独立しようと決めたことがきっかけです。結局、5年間の勉強期間で合格を勝ち取ることができました。

――独立された時期はいつ頃ですか。

合格後すぐに独立するにはリスクが大きいため、2年間は会社員を続けながら、受験予備校の講師業務を中心とした副業を行いました。ここで培われたものが、今でも大きな財産となっています。

受験予備校の講師時代

――予備校講師で得られたことは何ですか

診断士業界における知名度の向上、人前で話す力、講座等の企画力の三つです。まず、一つ目の知名度の向上についてです。大手の受験校で講義を行っていると診断士業界での知名度は多少上がりました。独立時に自身のブランド力の向上にいくらかはつながったとは思います。

二つ目は、人前で話す力についてです、場数をこなすことで話すことに対しての緊張感は減りました。予備校の講義は、生講義のほか、講義室というビデオ収録室にてWEB講義用の映像を収録することも多かったです。多い日は、1日に8時間ほど講義室に籠って講義することもあり、よいかどうかは別にして、セミナーでは、勢いよく話しまくるスタイルもここで磨かれたものです。

三つ目は、講座の企画をすることです。当時、相応に苦労というか苦心して、受講生に付加価値のあるオリジナル講義を企画しました。ここで磨かれたコンテンツの企画力は、今のセミナーの企画などにも活きています。

・・・第二回につづく

南 多聞

南 多聞 取材の匠メンバー、中小企業診断士

専修大学法学部卒業の中小企業診断士,大手リース会社に長年奉職。企業審査,新規事業開発部門を経て現在は,事業企画や経理業務に従事。中小企業診断士の某受験校の講師も務めるパラレルワーカー。専門領域は,企業分析,ビジネスモデル研究,競馬予想と研究(勝ち馬投票券はほとんど買わない)。

活躍する診断士になるためにはカテゴリの最新記事