【第1回 スモールビジネスを支援するという選択肢】

大島 季子さんは生まれ故郷の広島で独立して、現在は小規模事業者のBtoCビジネスの営業支援をメインとして活躍されています。第1回はその営業支援の内容とご自身の営業活動ついてもお話を伺いました。
少人数で売上を上げるために
――今取り組んでいらっしゃる事を教えていただいてよろしいですか?
大きくは3つあります。1つは広島県や商工会議所などの公的な仕事です。2つ目は民間の仕事で、個別コンサル、プロデュース、企画をやっています。3つ目は最近始めたのですが、Facebook広告の運用やInstagramでの販促などのWebマーケティングをやっています。
――小規模事業者さんにWebマーケティングを提案されているのですか?
私は中小企業や個人がやるビジネスこそWebマーケティングが非常に有効だと思っています。私が独立前に所属していたような大企業には何百人もの営業部隊があり、定型のセールストークを駆使して直接営業することができます。けれども中小企業は営業部員の数も商品の種類も限られているので、売上を上げるのにはWebを使った方が有効です。
それを実証するために、私自身もBlogやFacebook、LINEを情報提供と関係構築のために積極的に利用しています。個人の仕事を増やすためにも必要なのでいろいろトライしています。
――ご自身の営業でもWebマーケティングを実践されているのですね。
仕事を増やすには人とのつながりが大事
――独立してやれるぞと思ったのはいつ頃からですか。
私は2017年の4月に診断士の登録をしました。その3か月後くらいに診断協会を通じてある先輩診断士の方を紹介いただき、その方から一緒に仕事をしないかと誘っていただきました。その他の方にも情報収集して、行けそうだと思ったので、2017年12月に新卒から17年間勤めていた大手飲料メーカーを退職し独立しました。
独立はその先輩診断士が背中を押してくれたようなものです。広島は高校までを過ごした私の故郷なのですが仕事の人脈はほぼ0でしたので。
――その後どのようにお客さん増やしていかれていますか?
最初は公的機関から声をかけていただき、そこからまた次のお仕事につなげていく、というように少しずつ広げています。そうしてやった実績や経験を自分のオリジナルツールや考え方として落とし込んでいく。そうして自分の型が出来つつあります。
――最初は地道な営業活動も必要なのですね。
・・・第二回に続く

西島 拓 取材の匠メンバー、中小企業診断士
神奈川県横浜市出身。旅行が趣味で2015年に全都道府県踏破を達成。その時に目の当たりにした地方経済の厳しさに強い問題意識を抱き2020年1月に独立、東京を離れる。現在、山口県萩市の地域おこし協力隊としても活動中。