【有川紘文さんインタビュー】 小規模事業者の想いに寄り添うために

【有川紘文さんインタビュー】 小規模事業者の想いに寄り添うために

【第1回 中小企業大学校での受講を決意】

【有川紘文さんインタビュー】

有川紘文さんは、中小企業大学校(東京校)養成課程出身の中小企業診断士です。

「小規模事業者の想いに寄り添う」商工会指導員として、日々奔走しておられます。

全3回の連載を通じて、養成課程のご経験と事業者支援の今後について語っていただきます。

第1回では、有川さんが商工会指導員になるまでの経緯と、中小企業大学校での養成課程受講を決意された背景について、お話を伺いしました。

商工会指導員になるまで

――商工会に入職された理由を教えてください。

大学卒業後、政府系金融機関で農業融資、不動産調査会社で不動産価格調査を経験しました。

金融機関に在籍していた頃から、事業で生計を立てている人々の力になれないかという想いを抱き続けていたのですが、たまたま商工会連合会の募集を見つけて、応募しました。

「支援員」という立場からスタートして、内部試験を経て「指導員」となるのが通常なのですが、それまでの経験が買われて当初から「指導員」として採用していただくことができました。

――指導員とはどのようなお仕事をされるのでしょうか。

商工会は、小規模事業者に寄り添う組織です。

商工会の職員は記帳指導に関わることから、税務調査での相談を受けることもあるなど、事業者に深く関与できることを魅力に感じています。

小規模事業者の経営者は、地元密着で事業をされている方も多く、地元に知り合いは多くても、経営の相談相手がいないという人も多いのです。

日々意思決定を迫られている経営者の「話し相手」、「精神的支え」としての役割を果たすことが、商工会指導員の仕事です。

具体的には、持続化補助金を始めとする補助金や給付金の申請支援、経営革新計画の策定支援、商工会推薦が必要な日本政策金融公庫の融資の斡旋などに取り組んでいます。

地域のお祭りの手伝いも重要な仕事です。

青年部という若手経営者や後継者の集まりと連携する機会でもあります。

――お住まいの地域の商工会に所属されているのでしょうか。

県単位の商工会連合会で採用され、それから各地域の商工会に配属されます。

勤務先の商工会には車で一時間かけて通勤しています。

本来は5年に一度くらいの頻度で異動や転勤があるのですが、採用以来、現在の商工会で勤務させてもらっており、9年目になりました。

現在の勤務地が気に入っていますから、出来る限り長く、今の商工会で働きたいと思いますね。

中小企業大学校での受講を決意

――中小企業診断士試験を目指されたきっかけを教えてください。

分野別専門家派遣事業において、地元の中小企業診断士と連携することも多いので、以前から診断士資格には関心を持っていました。

ところが、地元のお祭りの開催日と一次試験の実施日がかぶってしまうため、なかなか受験できないでいたのです。

そんな時、机を並べている後輩が、たまたま知人の結婚式のために上京した際に、スキマ時間で受験してきたことを知って、「負けてられないぞ!」という想いで挑戦することにしました。

――中小企業大学校での受講を決意された理由を教えてください。

すでに一定の実務経験もあったことから、その経験をさらに補強したいと考えていました。

そのため、実践を学べる養成課程でじっくり腰を据えて知見を広げることを選択しました。

所属している商工連合会では、中小企業大学校東京校へ機関派遣していたため、迷わず応募しました。

職場を空けることになるため、自分が不在中にフォローしてくれる体制が必要になります。

自分が勤務している商工会は、複数の指導員が在籍しており、前述の後輩指導員と半年交代という形で東京校へ通うことが出来たのは幸運でした。

池田 雄紀

池田 雄紀 取材の匠メンバー、中小企業診断士(登録予定)

金融機関にて資金調達・運用、信託や融資に関する法人営業に従事した後、現在は新卒採用や人材育成を担当。経営知識の獲得を通じて取引先との関与度を高め、自社の変革に寄与したいとの考えから、2019年中小企業診断士試験合格。企業内診断士としての活動を目指して、試行錯誤中。趣味はTwitter、メダカ飼育、食べ歩き。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。

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