【大高努さんインタビュー】 現場で活きる力を養う~実践力を重視した養成課程という選択~

【大高努さんインタビュー】 現場で活きる力を養う~実践力を重視した養成課程という選択~

【第2回 養成課程の実情とは】
過去の記事:第1回

【大高努さんインタビュー】

お仕事をしながら養成課程に通われ2019年に中小企業診断士登録をされた大高努さん。第2回は、養成課程への入学を決められたきっかけ、養成課程の実情についてお話を伺います。

養成課程への入学

――2次試験は受験されたのでしょうか?

1次試験受験開始から4年目は1次試験が残り3科目で合格というところまで来ていたので、2次試験の勉強も開始していました。2次試験は勉強している時間が長かったのですが、受験したのは結局1回だけです。

――養成課程への入学を決めたきっかけは何だったのでしょうか

2次試験を受ける前に、養成課程に通い中小企業診断士資格を得ていた会社の先輩に色々と相談をしていました。その方のお話を聞いて、養成課程は内容が充実しており実践的だなと思いましたが、その時点では入学について深くは考えていませんでした。

その後、ある時仕事でクライアントの印刷会社に行くことがありました。その会社は下請け状態から中々脱することができず経営が厳しい状況が続いており、その状況を何とか変えるために販売を強化したいというお話を伺いました。お話を聞いていて2次試験の「事例Ⅱ」に出てきそうな内容だなと思ったのですが、いくら2次試験の勉強をしているからと言っても、自分が面と向かって「じゃあこういう手順でやって行きましょう」といったアドバイスが全く言えないわけです。2次試験の勉強を積み重ねれば事例Ⅱの模範回答が言えるかもしれませんが、現場で実際にどういう手順で施策を行うべきかの具体的な助言は出来ないんです。この経験から、2次試験の勉強をすることに対して疑問を持つようになっていきました。そのまま心にモヤモヤがかかったまま2次試験を受験しましたが、結局は落ちてしまいました。さてどうしようかなと思ったときに改めて先輩診断士に相談をしたところ、「養成課程は実践的だから」という後押しもあり、養成課程への入学を決めました。悔しい思いもあり、もう一度2次試験を受験したいという気持ちもあったのですが、実践的な力を養えることが一番だと考えたのです。

――養成課程はどのような内容なのでしょうか?

前半3月~6月までは座学を行います。後半7月~3月の卒業までに合計で5回の実務実習を行います。カリキュラムが2年で組まれているような養成機関もありますが、私が入学した養成課程は1年のカリキュラムとなっていました。

養成課程の同期は24名在籍しておりましたが、3グループに分かれて実習を行いました。実務実習5回の内、1、2回目は財務診断無し、3回目からは財務診断含む総合診断となります。どのグループも1回目は製造業、2回目が小売・流通業で共通でしたが、3回目以降はグループによって異なっていました。

――グループの中で役割分担をするのでしょうか?

はい、養成課程の場合、前半座学を一緒に受ける期間があるのでお互いをよく知ることが出来、各自の得意・不得意分野をお互いに把握しているので、役割分担をするのは最後の最後でも間に合います。そのため、最終的に報告書の作成に入るまでは、役割を分けず全て共同で診断を行いました。企業への最初のヒアリング時には、そもそも対象企業においてどこに経営課題があるかわからない状況ですので、皆でヒアリング項目をかき集めて、共同で進めていきました。

2次試験合格者が受ける実務補習の場合、時間が限られチームメンバーを理解する時間が無いことから、最初から役割を決めて分担して診断を行うことが多いと聞いていますので、診断の進め方は大きく異なると思います。

養成課程の実務実習は、各パートを深掘りするだけではなく、チームで協力しながらも各自が企業全体を見て考え抜いて診断をするので、とても勉強になります。

HARU

HARU 取材の匠メンバー、中小企業診断士(登録申請中)

茨城県出身。大学院卒業後、総合商社に入社。輸入業務/事業投資先管理/M&A/新規事業開発等幅広く経験。2019年中小企業診断士2次試験合格。子育て・仕事・中小企業診断士活動の両立を目標に活動中。

拓け!中小企業診断士の扉~養成課程奮闘編~カテゴリの最新記事