【岡田直子さんインタビュー】 苦闘の先に見えたもの。対話を通してつかんだ合格。

【岡田直子さんインタビュー】 苦闘の先に見えたもの。対話を通してつかんだ合格。

【第2回 立ちはだかった壁の正体】
過去の記事:第1回

【岡田直子さんインタビュー】

2018年の2次試験不合格を経て2019年に合格するまで,そこには見えない壁がありました。どのようにして乗り越えられたのでしょうか。3回目の2次試験に向けた取り組みをお聞きしました。

2次試験回目の重み

――2018年の2次試験はどのような手ごたえでしたか。

2年目は全然緊張しませんでした。ふわっと気付いたら終わっていた感じでした。失敗した感覚もないまま不合格で,自分でも何を改善すれば良いのか分からなくなりました(笑)。もう学力の問題じゃないことだけは分かっていたので,八方塞がりでしたね。

――それでどうされたのでしょう。

受験生支援コーチングをされている中小企業診断士の女性に連絡を取りました。不合格になってすぐ,もうどうしていいか分からなくて助けてください,といった感じで。ご連絡すると,すぐに先生から返事が来て会いに行きました。それから1カ月に1回のコーチングをしていただきました。話す内容は試験勉強の取り組み方などですね。2019年は仕事がすごく忙しく,試験勉強との両立も課題で,時には試験については話さず,仕事の悩みへのコーチングもありました。

立ちはだかった壁の正体

――コーチングはどのような効果がありましたか?

自分がなぜ本番で強く緊張してしまうのか,逆に全く緊張感を持てずに失敗してしまったのかが,話すうちに見えてきました。それは,「頑張らないと合格できない」という私の中にあった変な思い込みでした。その思い込みが自分を極度の緊張に追い込んだり,緊張を恐れて真逆に自分をコントロールしてしまったりして,本番で実力が出せなくなっていました。それを先生は「頑張り」が自分の心配ポイントではなくなるように,コーチングで私の気持ちを持って行ってくれました。

――試験本番ではいかがでしたか。

2019年の1次試験では自分の実力を出せる,ほどよい緊張感の中で取り組めました。本番で気持ちをピークに持っていけるようにマインドの整え方を意識していました。夫からも隣で見ていて今までとは全然違うと分かったよ,と言ってもらえて自信が持てました。

――とても良い流れですね。

でもやっぱり2次試験は怖くなってしまいましたね。合格発表で受験番号が無かったのを2回も経験すると,ショックがすごく大きくて模試の成績が良くても自分が信じられなくなってしまって。

コーチングで自分の受験番号がある感じを想像してみようという話になりましたが,全然想像ができませんでした。

でも,一緒に先生が合格した場面を想像してくださって。そうしたら先生が感極まって泣いたんです。「受かった!」と思ったら泣けてきたと,笑いながら仰っていました。それを見た時に,受かるってこういう気持ちなのかと,ちょっと違う形で客観的にイメージができました。それで気持ちを持ち直して2次試験本番に望めましたね。

――先生にご連絡して本当に良かったですね。

そこは自分のファインプレーですね。最後の方は先生がずっと伴走してくれていました。2次試験の後に報告を聞いた先生が,私の答案を見ているわけじゃないけれど,「それは平常心でとても良い緊張感の中で受けているから絶対大丈夫だと思う」と言ってくださいました。

――2019年の2次試験後はどうすごされましたか。

仕事で11月に開業する商業施設を担当していたので,試験が終わってからは仕事のピークとなりそれだけに専念しました。変に答えを見ると仕事にも影響を及ぼして,やる気がなくなったりするので,情報も一切入れないようにしました。

発表当日は夫にも休みを取ってもらって一緒に見ました。怖くて検索はかけられませんでしたね。番号を入れるとすぐ結果が出てしまうので上から順々に見ていって。受かっていると分かって,2人で何かの全国大会で優勝した感じで喜びました(笑)。

岡本 崇志

岡本 崇志 取材の匠メンバー,中小企業診断士

美大卒業後,長年映像制作に従事。演出,CGディレクション,CM・PV制作,プラネタリウム映像制作などを幅広く経験。2020年に中小企業診断士登録。映像制作と中小企業診断士の両輪で活動中。趣味は柴犬と写真。

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