【岡洋一さんインタビュー】 中小企業経営者から中小企業診断士へ

【岡洋一さんインタビュー】 中小企業経営者から中小企業診断士へ

【第1回 合格までの道のり】

【岡洋一さんインタビュー】

中小企業の経営者というご経歴をもち、60代半ばで中小企業診断士試験に合格された岡洋一さん。第1回は、中小企業診断士を目指したきっかけと、合格までの道のりをうかがいました。

管理畑から中小企業の経営者へ

――中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

私はもともとメーカー勤務で、人事・労務・総務といった管理畑で過ごしてきました。2011年に関連会社に移籍となり、そこで代表取締役を仰せつかりました。その会社が中小企業だったものですから、中小企業としてどのように会社を経営していけばよいかを勉強しようと思いました。中小企業診断士という資格を勉強すれば、おのずと経営に関する知識が増えるだろうという思いでした。ですから、最初は試験に合格して診断士になりたいということではありませんでした。

――合格までの経緯を教えてください。

もともと資格取得のための勉強ではなかったので、合格するまでに8年かかりました。

2012年に初めて受験し、1次試験を突破するのに3年かかりました。その後、2次試験を受験しましたが、2回とも不合格で、また1次試験から振り出しに戻りました。

2回目の1次試験も突破するのに3年かかり、3回目の2次試験も不合格でした。その頃には会社も退職し、診断士への勉強も本腰を入れるようになっていました。

2019年1月に養成課程を知る機会があって、急遽コースを試験から養成課程に変更することにしたのです。2019年4月に養成課程に入学しましたが、腰の持病が悪化し、途中で断念しました。そして、再び試験に挑戦し、その年の2次試験で合格しました。

養成課程のエピソード

――養成課程に入学したきっかけは?

当初はもう一度2次試験を受けるつもりで、受験校の説明会に行きました。そこに養成課程のパンフレットがあり、卒業生のインタビューが載っていました。「試験に合格しても、それだけで中小企業を経営診断することは難しい。養成課程で基礎知識を学んで実践的な実習を経験したほうが、診断士になったときに、より活動しやすいのではないか」というようなことが書いてあり、養成課程に興味をもちました。

前年の2018年に会社を退職していましたので、できるだけ早く診断士になりたいという思いもありました。そこで、半年間で養成課程を卒業できる日本生産性本部に入学しました。

――養成課程はどうでしたか?

4月はずっと講義でしたが、毎日サマリーをまとめる宿題があり、夜遅くまでかかることもありました。5月に入って実習があり、貴重な体験でしたが結構大変でした。振り返ってみれば、年齢にお構いなく馬力をかけ過ぎました。私はもともと軽い腰痛持ちだったのですが、2回目の実習に行く直前に何が原因かは分かりませんが、突然腰にきまして、歩くことも立つことも座ることもできない、という状況になりました。このまま実習に行ったら、先方の会社、先生、他のメンバーにご迷惑をかけるということで、断腸の思いで断念しました。

――その後、すぐに2次試験へと気持ちは向かいましたか?

すぐに気持ちを切り替えることは難しかったです。ただ、4回目の2次試験は最後のチャンスでしたので、チャレンジしたいと考えていました。7月から勉強を再開しました。

合格発表の瞬間

――合格発表をみたときのお気持ちは?

ほっとしました。もし合格できなかったら、また1次試験から振り出しに戻りますので。

それと養成課程には約40人の受講生がいたのですが、途中でリタイアしたのは私1人だったので、すぐに日本生産性本部の事務局に連絡しました。「もし養成課程の説明会があって、『途中でリタイアする人は何人くらいいますか?』と聞かれたら、私の例を出してください。『40人中1人脱落したけれど、その人も試験で合格しました』と伝えていただけると、私の気持ちも晴れます」と。事務局の方は笑っておられましたけどね。

桂木 敏文

桂木 敏文 取材の匠メンバー

石川県出身、東京都在住。大学院修士課程卒業後、メーカーに入社。新卒から現在まで医療機器の研究開発業務に従事。2019年中小企業診断士試験に合格。企業内診断士としての活動を計画中。

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