【道本浩司さんインタビュー】 合格して見えた中小企業診断士の価値

【道本浩司さんインタビュー】 合格して見えた中小企業診断士の価値

【第2回 自分が決めたやり方を信じる】
過去の記事:第1回

【道本浩司さんインタビュー】

難関国家資格である診断士資格。キャリアアップや自己啓発を目的に受験される方が多いが,合格後の姿はイメージできているだろうか?独学で診断士試験の合格を掴み,企業内診断士として精力的にご活躍されている道本さんを通して,合格後の姿と合格までのプロセスをお伝えしたい。

ポジションに見合う経営知識を得るため受験を志す

――受験のきっかけを教えてください。

端的に言うと,自己啓発です。中小企業診断士を取得して独立や副業をするというのは考えていませんでした。私は民間企業の管理職ですが,思い返してみると,自分がそのポジションに見合う経営知識を持っていないことにふと気が付きました。このままではいけないと,一念発起して受験勉強を開始しました。

――勉強方法と合格までの年数を教えてください。

1次試験・2次試験共に受験校へ通わず,独学を選びました。

2018年に1次試験を6科目合格(経営法務のみ不合格),2019年に1次試験・2次試験を合格しました。

――勉強方法を決めた理由は何でしょうか。

会社への通勤に片道1時間半かかります。この時間を活用するには,受験校に通うよりもテキストを中心にした独学の方が向いていると思いました。受験のきっかけが自己啓発なので,コストパフォーマンスを重視したことも決め手です。

――使用した教材を教えていただけますか

1次試験はTBC中小企業診断士試験シリーズ速修テキストを中心に勉強しました。2次試験もTBCの速修2次過去問題集と無料解説動画を活用しました。2次試験で活躍したのは抽象化ブロックシートです。これは,2次試験に必要な1次試験の知識を想起するための総まとめになっています。試験会場でも半分くらいの人は持っていたと思いますね。

2次試験を見据えたスタートダッシュが合格のカギ

――合格までに苦労された点は何でしょうか。

さきほどお話した1次試験の失敗が心に響きましたね。特に一科目だけを落としたことがショックでした。2018年の経営法務はとても難しくて,受験者全員へ8点を加算した大荒れの年でした。

正直のところ,半年間は再受験の意欲が湧きませんでした。そもそもの受験のきっかけは自己啓発でしたし,自分なりには成果が残せた満足感もありました。しかし,経営法務だけクリアすれば次に進めるなら,もう1回だけチャレンジしてみようと奮起しました。

――二年目の勉強の進め方を教えてください。

2019年の年明けからちょっとずつ1次試験の勉強を再開しました。2019年は経営法務だけを合格すれば,1次試験を突破できたのですが,一科目で60点を確保することはリスクが高いと考えました。そこで,2次試験と知識と関係の深い,企業経営理論・財務会計・運営管理・中小企業経営・政策の4科目を再受験し,5科目で300点を目指す戦略を採りました。

2次試験は最大の関門であり,1次試験合格者の上位20%程度しか突破できない狭き門なので,そこの突破をゴールにして計画をたてています。

――2次試験をかなり意識されていますが,いつごろから勉強を開始しましたか。

2019年の5月から1次試験の勉強と並行して,2次試験の勉強を開始しました。この時期にタキプロの勉強会がスタートしたのですが,早めにスタートをしたことが2次試験に向けた勉強のスタイルを確立するという意味で,とても有効だったと思います。やはり,やり方に悩んでいると時間の浪費につながりますよね。

――勉強のスタイルというのは何でしょうか。

週に一回開催される勉強会に参加するためには,過去問を解いて持っていかないといけません。勉強会で指摘されたことを,家に持ち帰ってきっちりと復習します。そして次の過去問を解いてまた勉強会へ参加する一週間のサイクルが習慣化されました。勉強会のおかげで,受験校や,通信講座に参加せずとも合格できるであろうと自信がつきました。

また,『ふぞろいな合格答案』という書籍があります。これは合格した方が実際に受験当日に書いた内容をもとにしているので,合格のベンチマークに最適です。これを勉強会の復習に活用しています。

2次試験の勉強を始める時期とやり方はこれまでのキャリアや他の資格の保有状況によって千差万別です。いろいろな意見を参考にして自分で決めることが大事だと思います。

中川信吾

中川信吾 取材の匠メンバー,中小企業診断士

北海道出身,神奈川県藤沢市在住。食品製造業に勤務をしている。これまでに生産性改善支援:製造現場のムダ取り削減プロジェクトの事務局として,コンサルティング会社より指導を受けた経験,生産ライン構築のプロジェクトをリードした経験を持つ。今後はHACCPコーディーネーターの資格を活かして中小食品製造業の支援をおこなっていく。

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