【小林雅彦さんインタビュー】 手に入れたのは「自分がやり残したことができる可能性」

【小林雅彦さんインタビュー】 手に入れたのは「自分がやり残したことができる可能性」

【第1回 個人として価値を提供できる自分になるために】

【小林雅彦さんインタビュー】

2019年に中小企業診断士試験に合格し、合格をきっかけに開業した小林さん。第1回は、中小企業診断士資格を目指したきっかけ、粘り強く続けた受験経験についてうかがいました。

考えた「自分」の価値

――今やっている仕事について教えてください。

NTTコム エンジニアリング株式会社に勤めており、30年近く会社勤めをし、2019年に役職定年を迎えました。また、2019年に中小企業診断士試験に合格し、2020年5月に登録しました。登録にあわせて開業届を出して、みやびコンサルティングオフィスを開業しました。

――開業した理由は何ですか?

30年近く会社勤めをし、サービスなどをお客様に提供してきました。そのときのお客様からのお礼は、私にではなく、所属している会社や肩書に向けられているわけです。社会の中で、自分の価値はどれくらい、本当に皆さんが認識してくれるのかなとか、あるいは、単純に「ありがとう」の言葉を、会社ではなく私自身に言ってほしいというのが、この歳になって思うようになりました。それが、自分の中でやり残していることなんじゃないかなと思っています。

会社にいるうちは、自分に対し「ありがとう」と言われることは絶対ないなと思い、これからは、組織から離れて、個人として自分の価値を提供できるようにしていきたいなと思っています。そこで、会社には兼業の申請を行い、承認をいただいたうえで開業しました。できれば2年後ぐらいに独立できたらいいかなと思っています。

今後、中小企業診断士として、個人事業主に対しても、いろいろとお手伝いをすると思います。自分で1回、個人事業主としての経験をしておくといいかなと思ったので、独立していませんが、開業はしています。

――中小企業診断士試験を受験した理由を教えてください。

経験を積み、今までやってきたことの総決算みたいなことを何かしたいなと思っていました。そこで、何か1つ、資格の勉強してみればいいかなと思いました。本屋に行ったりして調べる中で、これまで経営については会社勤めの中でずっとやってきて、その経験や知識を試すには一番いいかなという軽い気持ちで受験しました。そのため、初めは試験制度についてもよくわかっていませんでした。

諦めずに続けた受験勉強

――受験回数について教えてください。

1次試験が2014年から2016年までと2018年の4回、2次試験が2016年から2019年までの4回です。

何月に試験があるのかよくわからないで申し込み、初めて受験したのは2014年で、1次試験の2科目合格しました。その後、2015年は3科目、2016年は2科目合格しました。

2次試験は2016年に初めて受験し、2回不合格となりました。その後、2018年に1次試験を全科目再度受験して合格し、2018年、2019年に2次試験を2回受験しました。

――2017年に2回目の2次試験に不合格となったとき、モチベーションをどのように保っていましたか?

会社の中でも中小企業診断士を目指した人は結構います。でも、多くの人が、2次試験を2回受験して不合格となり、受験をやめています。もう1回、1次試験の7科目をやり直すというハードルが高く、気持ちが切れてしまい、くじける人が結構いました。私の場合も、そこで一番くじけそうにはなりました。

でも、自分に負けるのが嫌だったというのがあって、「諦めたくない。もう1回やろう」と思って受験を続けたことが、最終的に合格につながった気がします。

あと、中小企業診断士試験の受験勉強を始めた時期から、妻が司法書士を勉強していて、実はそれが大きかったです。

酒井 達也

酒井 達也 取材の匠メンバー、中小企業診断士

和歌山県和歌山市出身、東京都在住。東京大学経済学部金融学科卒業後、国家公務員として、政策金融、社会保障、地方創生などの分野を担当。本業に加えて組織内の業務改善に関する相談を受けるなどしつつ、いわゆる企業内診断士として活動の方向性を模索中。2020年8月に中小企業診断士登録。趣味は旅行(現在は昨今の情勢を踏まえて休止中)、スポーツ観戦など。

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