【小林雅彦さんインタビュー】 手に入れたのは「自分がやり残したことができる可能性」

【小林雅彦さんインタビュー】 手に入れたのは「自分がやり残したことができる可能性」

【第2回 妻と二人三脚、そして受験勉強で迎える転機】
過去の記事:第1回

【小林雅彦さんインタビュー】

中小企業診断士試験を何度も不合格になり、くじけそうになっていた小林さん。モチベーションを支えたのは、自分の負けず嫌いの性格だけでなく、同じ時期に資格の勉強をしていた奥様の存在でした。第2回は、当時の試験勉強の状況についてうかがいました。

励みとなった妻の存在

――司法書士の受験勉強をする奥様と、どのように一緒に勉強していたのでしょうか?

土日に2人でカフェに行っていろいろテキストを持ち込んで、ほとんど会話をせずに1日中勉強していました。土曜日にテニススクールに通っているのですが、その前後も、テニススクールの近くのドトールで勉強していました。

私の娘は独立して1人で生活を始めているので、妻と2人きりなのですが、妻も同じように勉強をしているので、自分たちのペースでずっと勉強できました。隣で妻が頑張っているとそれが励みになって、自分もちゃんとやらなきゃなって思いますし、妻も同じように感じてくれていたと思います。

――奥様はいつ、司法書士に合格されたのでしょうか?

2017年に司法書士試験に合格しました。

その翌年、妻から「司法試験を目指したいんだ」って言われたんですが、私は「自分が好きなことなら挑戦してみたら」と答えました。そして、今も勉強しています。

2次試験筆記は「他の人が書いているような答えをちゃんと書くこと」

――2018年までの試験勉強の方法について教えてください。

1次試験は完全に独学でした。TACのテキストや問題集を買って、よくわからない中で試験勉強を始めました。

2次試験については、1回目と2回目に受験した2016年と2017年は、予備校への通学は少し大変だなっていう甘えがあったので、DVDの講座が中心でした。また、3回目の2018年は、まず1次試験を突破することが先だと割り切っていたので、過去問を解くことを含めての独学でした。

――合格した2019年の2次試験の試験勉強の方法について、自分で変えたところを含めて教えてください。

2018年の2次試験筆記が不合格になったとき、「自分の勉強の仕方じゃ、このままではもう絶対合格できないな、この試験は」と思い、今までやってなかったことをやろうと切り替えました。

まず、LECへの通学です。また、初めて「ふぞろいな合格答案(ふぞろいな合格答案プロジェクトチーム:https://fuzoroina.com/)」を買いました。

――このように試験勉強のやり方を変えたことで気付いたことは何でしょうか?

今までは人には書けないような答えを書こうとしていました。合格したいから。他の人の答案を見たって勉強にならないからということで、他の人がどんな答えを書いているのか、まったく関心がありませんでした。

でも、そうじゃないと気付き、「他の人が書いているような答えをちゃんと書けるようにしよう」という素直な気持ちになりました。通学していたLECの金城順之介先生も同じことを言ってくれました。

通学でいいのは、自分でその場で解いて、解いたものをグループで交換して、何を書いたのか見せ合うなどするのですが、そこで他の人はどんなことを書いているのか全部わかります。他の人が書いているような答えをちゃんと書こうと考えました。

そこで、自分の独りよがりの答えじゃなくて、他の人が書いているような答えをちゃんと書くことを1年間かけてやっていくと、それまでは頭打ちだった模試の成績が、春ぐらいからどんどん良くなっていきました。だから、2018年までと2019年では、まったく違う気持ちで試験を受けたのを覚えています。

――2019年の2次試験筆記を受けていたときの気持ちを教えてください。

不合格ならもう1回、1次試験だったので、結構追い詰められているはずでした。でも、2次試験も4回目の受験だったし、それまでやってきたことに自信があったので、普段どおりにやればいいのかなと思い、淡々と受けていました。

酒井 達也

酒井 達也 取材の匠メンバー、中小企業診断士

和歌山県和歌山市出身、東京都在住。東京大学経済学部金融学科卒業後、国家公務員として、政策金融、社会保障、地方創生などの分野を担当。本業に加えて組織内の業務改善に関する相談を受けるなどしつつ、いわゆる企業内診断士として活動の方向性を模索中。2020年8月に中小企業診断士登録。趣味は旅行(現在は昨今の情勢を踏まえて休止中)、スポーツ観戦など。

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