【下司健二郎さんインタビュー】 最後まであきらめず、起死回生の逆転合格! ストレート合格を実現した勉強法とは?

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【第1回 中小企業診断士を目指した二つの理由】

【下司健二郎さんインタビュー】

2019年に中小企業診断士試験にストレート合格を果たした下司さん。第1回は、中小企業診断士資格を目指した理由や模擬試験でのエピソードについて、うかがいました。

財務・会計を学ぶために

――今やっている仕事の内容を教えてください。

化学メーカーの食品部門で海外事業を担当しています。中国や東南アジアにある工場の稼働率向上や現地での販売促進に関する仕事です。新卒入社した当初は技術者だったのですが、転職を機に新規事業開発を担当するようになり、その流れで今は海外事業をやっています。

――中小企業診断士になって、仕事に変化はありましたか?

資格を取ったから何かが変わったということはありません。むしろ、資格を取るための試験勉強をとおして、経営に関する多くの知識を得たことの方が大きかったように思います。特に、財務・会計は、これまで、仕事上、ほとんど触れてこなかった分野でしたので、この知識によって、会社や事業をお金の面から見ることができるようになるなど、仕事における視点が変わったような気がします。

――中小企業診断士を目指した理由を教えてください。

理由は二つあります。

一つ目の理由は、今お話ししたように財務・会計の知識をしっかり学んでおきたいと思ったことです。社会人になって10年ほど経ちますが、P/L(損益計算書)やB/S(貸借対照表)などの財務諸表や、借方・貸方などの簿記の知識がまったくなかったのです。そこで、簿記の資格を取ろうと思いましたが、どうせやるのなら、経営のことも学べる資格がいいと考えました。

もう一つの理由は、自分はこういう資格を持っていますと自信を持って言えるものが欲しいと思ったことです。今の仕事にも活かせ、将来にも使えるものという観点から、経営に関する資格がいいと考えました。

そして、その二つに共通していた資格が、中小企業診断士だったのです。

昼休みに電卓を買いに行った模擬試験

――受験生時代について、教えてください。勉強はいつから始めましたか?

2018年の12月からです。

――2019年に合格したということは、ストレート合格ということですね。

そうです。運が良かったと思います。

――勉強していて、一番辛かったことは何でしたか?

苦手な科目を勉強している時が一番辛かったです。特に、『経営法務』と『中小企業経営・中小企業政策』は、ひたすら覚えるだけでしたので、あまりおもしろいと感じられず、苦手な科目でした。

――どうやって、それを乗り越えましたか?

7科目全体でどう合格点をとるか、それだけを考えて勉強するようにしました。苦手な科目を補うために、『経済学・経済政策』、『財務・会計』、『運営管理』を得点源にしようと考えました。

――受験生時代のおもしろいエピソードがあれば教えてください。

1次試験は試験科目が多いので、なかなか勉強が終わらず、2019年の春に初めて模擬試験を受けた時点では、7科目のうち4科目しか終わっていませんでした。『中小企業経営・中小企業政策』は、全部勘で答えたほどです。2次試験にいたっては、模擬試験の時点では何の対策もできておらず、事例Ⅳは、なんと0点でした。計算機を使っていいことすら知らなかったので、模擬試験当日の昼休みに慌てて買いに行ったのを覚えています(笑)。

――それでも、その年の試験に合格できたのですから、ストレート合格を目指す受験生には励みになりますね。

そうですね。本番1か月前の模擬試験でも、まだ合格点は取れていませんでした。つまり、本番前にそのようなレベルでも、心配する必要はないということです。私の場合、点数は右肩上がりに伸びていき、本番が一番良かったです。

小林 雅彦

小林 雅彦 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1965年生まれ。神奈川県出身、東京都在住。大手通信会社で30年以上の勤務経験を持ち、現在は子会社で企業向けAIサービスの導入コンサルティング等に従事。企業勤務の傍ら、2020年に中小企業診断士に登録し、みやびコンサルティングオフィスを開業。飲食店向けのマーケティング、新規事業開発、IT導入支援等を得意とし、補助金や区役所の支援業務等も行う。中小企業の経営者に寄り添う支援スタイルが信条。趣味は音楽とテニス。

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