【山本勝美さんインタビュー】 57歳から1年半で短期合格!その秘訣とは

【山本勝美さんインタビュー】 57歳から1年半で短期合格!その秘訣とは

【第1回 1次試験合格まで】

【山本勝美さんインタビュー】

2019年に中小企業診断士試験に合格した山本勝美さん。57歳からの挑戦で、1年半という短い勉強期間で見事合格を果たしました。現在は独立診断士として活躍中です。50代後半からの挑戦で短期合格した秘訣について、お話を伺いました。

57歳から受験に専念

――今、おいくつですか

59歳です。受験勉強開始時は、57歳でした。

――中小企業診断士をめざしたきっかけは

事務機器メーカーに長く勤めていましたが、大学は経済学部を出ていたこともあり、30代の頃から、経営コンサルタントの仕事には興味がありました。56歳の時、次のキャリアを目指せるチャンスにめぐり会えたため、56歳の終わりに会社を退職しました。そして57歳になると同時に、受験勉強を開始しました。

――受験に専念されたのですか

そうです。

――急な生活の変化で、体調などは大丈夫でしたか

4月に退職して生活は大きく変わり、自宅で過ごす時間が増え、さみしい気持ちもありました。でも年齢を考えると、次に何をするにも時間がありません。5月には診断士1次試験の申し込みをし、慣らしながら切り替えていった感じです。幸い体調の変化はありませんでした。

――合格まで何年かかりましたか

足掛け2年、実質的には1年半です。2018年5月、57歳になると同時に勉強を始め、3か月後の1次試験では科目を絞って受験し「運営管理」「経営情報システム」の2科目に合格しました。翌2019年に、1次試験の残り5科目と、2次試験に合格しました。

1次は独学から通学へ

――1次試験は、どのような勉強法でしたか

勉強を始めたばかりの時は、独学です。市販のTAC「スピードテキスト」「スピード問題集」、TBC「速習テキスト」、同友館「ニュー・クイックマスター」といった教材で学習していました。これらの教材は、翌年に1次試験を合格するまで使い続けました。

初年度の1次試験で2科目に合格しましたが、残り5科目の中でも「財務・会計」「経済学」の2科目については、独学では合格はおぼつかないと感じていました。そこでTACの「1次単科生」として、池袋校に2科目だけ通学しました。特に「財務・会計」は自分には難しく、しかも2次試験にも直結するため、他の科目の倍の時間をかけたと思います。

――1次単科生の「財務・会計」はいかがでしたか

冬から受講しはじめたのですが、授業を受けるだけではわかりません。講義後に、よく先生に質問していました。また予習も行っていました。

どの分野も得意ではなかったですが、アカウンティング(会計分野)や、ROEなど経営分析に用いる指標の話は、まだ頭に入りました。実はファイナンス(財務分野)の方が「面白い、コンサルに使える」とは思っていたのですが、難しかったですね。

――1次単科生の「経済学」はいかがでしたか

GDPや乗数理論など国民経済計算から、パレートの法則や囚人のジレンマまで、さまざまな用語を新しく覚える必要があります。正直なところ、「実務ではあまり役に立たない、試験のためだけにやろう」と思っていたせいか、苦手意識は払しょくできませんでした。

それでも合格できたわけですから、苦手科目は独学にせず、通学した方が効率が良いと思います。

――勉強では、どのような点に苦労されましたか

年齢が年齢なので、記憶力が衰えていました。それを克服するため「覚えては忘れ」を繰り返していました。人間は眠っている間に記憶が整理される、と聞いたので「寝る前に覚えて、起きたらまたすぐ覚え直す」、というようなことも繰り返し行いました。

「財務・会計」も難しかったです。でも予備校に通学しましたし、時間を掛けることで、何とか対応していきました。

「企業経営理論」も点数が悪かったです。模試や過去問でも、60点を超えることはほとんどありませんでした。頑張りましたが、最後まで伸びなかったという感覚です。

渡辺英史

渡辺英史 取材の匠メンバー、中小企業診断士

東京都中小企業診断士協会 城東支部所属。福岡生、熊本育ち。上智大学卒業後、新聞社に入社。広告マーケティング・調査、営業、企画開発・イベント運営、ウェブ記事配信、データベース事業等に携わる。現在は新聞系IT企業勤務。2020年中小企業診断士登録、有資格司書。

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