【松本 崇さんインタビュー】 学び続けること⇒広がり続ける可能性

【松本 崇さんインタビュー】 学び続けること⇒広がり続ける可能性

【第1回 学ぶ必要性に目覚めて資格取得】

【松本 崇さんインタビュー】

気鋭の若手診断士として早速、幅広い活動を始めている松本崇さんは、仕事の速さと的確さに特筆すべきものがあります。そのバイタリティーの源泉を探ると、勉強法のヒントも見つかってきました。

人生100年時代に、今やるべきこと

――まず、中小企業診断士を目指したきっかけを教えてください。

リンダ・グラットン氏の『LIFE SHIFT』を読んだことがきっかけです。不動産デベロッパーに就職して7年ほど経ったころ、「100年時代の人生戦略」とサブタイトルのついたこの本を読みました。今までは、大学まで学んで、就職して、引退して老後の生活がある、という人生だったのが、これからは、働いている期間も学び続けるし、学び直しに行く期間も選択肢になるわけです。

確かに学び続けなければ駄目だと触発されて、資格でも取ろう、と思いました。何が一番勉強になるかと調べたら、経営やビジネスを幅広く学ぶので、中小企業診断士が面白そうだと勉強を始めました。

――今のお仕事は親和性が高そうですね。

大学は経済学部経営学科で、ゼミでは経営戦略、技術経営(MOT=Management of Technology)、ブランドマーケティングを研究しました。「ものづくり」に興味があったのですが、メーカーではなく不動産開発の会社に入りました。実は「不動産デベロッパーは文系のものづくり」とも言われていて、つくり上げる面白さがあります。

今は、グループ会社でJ-REIT(不動産投資信託)のIR(=Investor Relations)を担当して、個人やプロの投資家に説明する業務をしています。確かに、仕事は財務、会計、投資、経営情報などを扱うので、大学で学んだことも含めて、中小企業診断士の活動内容と親和性はありますね。

効果の上がる勉強法

――ストレート合格でしたね。

いえ、1次試験は2回受けています。実は、最初の試験を申し込む時に気づいたのですが、8月初旬に弟の結婚式に出席することになっていました。やむを得ず、重なっていない時間の科目を受験することに決めました。2回目の1次試験には3科目が残ったのですが、そこに得意科目の経済学・経済政策を再度加える作戦でクリアしました。そして、ありがたいことに、2次試験もその年に合格できました。

――効率的な勉強のコツはなんですか?

診断士受験の勉強は、独学なのですが、結構時間も費やしました。1次試験で少なくとも600時間ぐらい、2次試験だけで200時間ぐらいだと思います。大学で勉強したり会社で学んだこともありますが、初めて触れる内容もたくさんありました。情報システム関係は全然知らないことが多かったし、法務も、不動産関係の仕事柄、民法には馴染みがありますが、会社法や知財など深い内容は知りませんでした。

勉強時間の確保という点では、何とか時間を作り出しました。特に、通勤の時間は貴重でした。片道30分、往復で1時間。座れる電車を選んで、その時間は集中して勉強できました。昼休みの活用も2次試験対策に良かったと思います。1時間の昼休みに、食事を急いで済ませたとして、残り40~50分。2次試験の80分をイメージして、この時間で問題を読んで回答骨子まで頭の中でまとめるという訓練をしていました。

学び直しの重要性

――中小企業診断士の受験は学び直しに効果的でしたか。

ビジネスに汎用的に役立つ知識ですし、経営戦略は考え方の訓練になります。非常に効果的な学び直しだったと思います。それに合格後も、実務補習や資格取得後の活動など、素晴らしい学びの機会があります。中小企業診断士ならではの広がりです。

宮田 昌尚

宮田 昌尚 取材の匠メンバー、中小企業診断士

熊本県宇城市出身。千葉県松戸市在住。早稲田大学政経学部卒業後、メディア企業に入って広告営業の世界に25年、ほかにCSR推進活動や財務部門にも従事し、現在はグループ会社勤務。2019年12月合格、2020年5月中小企業診断士登録。東京都中小企業診断士協会城東支部に所属。

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