【神貴知さんインタビュー】 診断士資格は目的ではなく、夢を実現するための手段

【神貴知さんインタビュー】 診断士資格は目的ではなく、夢を実現するための手段

【第2回 短期間での試験対策 ~方法に悩むより実践~】
過去の記事:第1回

【神貴知さんインタビュー】

4月からの学習開始で8月の1次試験、10月の2次筆記試験を突破した神さんに、資格取得を目指したきっかけや学習法、今後の展望について伺います。2回目の今回は、具体的な試験対策についてお聞きしました。

短期間学習での合格の秘訣は、『割り切り』と『信じた方法への集中』

――1次試験対策の具体的な進め方を教えて下さい。

学習開始が4月でしたから、テキストの通読・問題集で基礎固め・過去問で実践的対策、という手順を踏んでいる時間はありませんでした。通勤電車内で診断士ゼミナールの映像・音声教材を視聴したあとは過去問を繰り返し解く。シンプルにこの2つでした。

過去問は7科目について5年分を解きました。何とか一通り解いて2回転目に入ると、初めて見たくらいに新鮮で何も覚えてないことに気付き、ため息が出ることもしばしばありました。でも、過去問を繰り返すくらいしか思いつかなかったので、ひたすら繰り返しました。

診断士ゼミナールの教材だけでは分からないことがあったときは、ネットで調べました。診断士試験用の他の教材を使うより、自分でネットで調べたほうがその周辺のことをよく知ることができると思いました。頻出の領域をしっかり押さえることが大事ではありますが、直前までは「すべてを理解しよう」という意識で取り組みました。

実際には60点取れればいい試験なので、頻出問題をしっかり押さえることを最優先にするのが定石かもしれませんが、気持ち悪いので、全部理解するつもりでやっていました。私の考え方で合格できたのは完全に運がよかっただけかと思っています。もう一回受けたら受からないかもしれませんね(笑)。

――2次試験対策の具体的な進め方を教えて下さい。

根拠はなかったのですが、2次も何とかなるんじゃないかと思い、引き続き独学ですすめました。本試験まで2カ月程度しかありませんでしたが、試験勉強に集中できる状況にありましたので。毎日10時間くらい勉強していました。

引き続き診断士ゼミナールの教材を使いましたが、2次試験用の教材としては「ふぞろい」が有名だとネットで知り、「ふぞろいな合格答案」を2年分と、「ふぞろいな合格答案 10年データブック」を入手し、解答の参考にしました。解答の『切り口』とか『キーワード』については正直あまりよくわからなかったので気にせず、合格者の解答やふぞろい流ベスト解答を見て、どうやってこの解答が導き出されるのかを自分なりに納得できるまで考えていました。

過去問は5年分遡って勉強しました。それ以上遡ると内容がちょっと難しいと感じたからです。実際、あまり遡ると傾向が変わってくるようなので、5年分程度に留めて正解だったようです。

学習計画は、1次試験対策以上にあって無いようなものでした。「今日は事例Ⅰと事例Ⅱをいくつかやろう」と予定しても、やり始めると考え始めてしまって、数日間、事例Ⅰだけをやり続けるということもありました。どう考えて解いたらいいのか、いい考え方がないかと考え続けましたが、「こう考えればいい」というものは最後まで見つからず、最終的には「採点者も人間なんだから、分かり易い文章を書こう」と考えました。

――論理的な文章、ということでしょうか。

『論理的』なのかもしれませんが、とにかく「分かり易い文章」「日本語として意味がキチンと通じる文章」を書くことを心掛けました。正直2次試験向けに自信を持った解法を見いだせなかったということでもあるのですが、日本語として何を言っているのか分からない文章だったら採点者も読む気にもならないだろうと思い、最後は、深く考えずにそれだけを意識しました。

本試験の2週間くらい前になって、受験者支援団体のブログなどで様々な解答プロセスが紹介されていることを知りました。少し試してみたのですが、習得する時間もないと感じましたので、「採点者にとって分かり易い文章を書くこと」に集中した取り組みを続けました。

鈴木 博

鈴木 博  取材の匠メンバー、中小企業診断士

1971年生まれ。静岡県浜松市出身。大学院修士課程修了後、電機メーカーの経営企画管理部門にて生産管理、経営企画、経営管理などの業務に従事。より汎用性のある知識やスキルの習得のため、中小企業診断士資格の取得を目指し、2019年度に2次試験合格、2020年5月に診断士登録。登録1年目の今年は、受験者支援団体での活動を中心に、新型コロナ沈静化後の活動の方向性を模索中。趣味は大学生時代から続けているビリヤード。

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