【中野尊寛さんインタビュー】 企業経営の外部有識者を探すため,自らも資格ホルダーに

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【第2回 1次試験一発合格の必勝法はここだ!】
過去の記事:第1回

1次試験一発合格の秘訣をおうかがいしました。それは,本試験問題の過去問にテキストの知識を付加し,過去問を徹底的に使いこなすことだそうです。

資格取得の動機は知識の補充にあった

――1次試験合格までを振り返って,試験勉強に対してどのようにしてモチベーションを維持して来ましたか?

勉強を通して,知識不足が解消されるようになってきました。もともとの動機が知識の補充でしたので,それがモチベーション維持となりました。ただし,途中で発病して,さすがにその期間はモチベーションを維持できない時がありました。病気との格闘は2018年12月~翌年1月までが山でしたが,2月になんとか勉強できる程度には回復しました。回復がそれ以上遅かったら1次試験にも影響があったと思うので,2月に勉強を再開できたことは不幸中の幸いでした。

――苦手な科目は何でしょうか?

経営法務は苦手でした。でも,会社法の勉強はとてもためになりました。今後の会社経営は単独だけではなく,グループとして経営を行うことで,環境変化への耐性を上げることも必要だと思うからです。その場合,合併とか,企業買収とかの知識は必要だと思います。だから,中小企業診断士の試験勉強は苦にはなりませんでした。

マーケティングのプロなのに,なかなか点数が伸びない

――逆に,得意としている科目は何でしょうか?

財務会計は,比較的得意でしたね。正答の理由がわかりやすいので。企業経営理論は好きでしたが,最後まで点数が伸びなかったです。安定の60点台でした(笑)。特に,マーケティングを実務でやっているにも関わらず,1次試験のマーケティングの点数はなかなか伸びなかったですね(笑)。

――マーケティングを実務でやっているので,いわばプロフェッショナルだと思いますが,試験問題は実務と乖離があるのでしょうか?

個人的には乖離するところもあるとは思いますが,財務会計のように絶対的な1つの正解があるわけではないので,むしろ出題者の意図に寄り添えていない自分の方に問題があったと思っています。

1次試験勉強は,過去問題集をバイブル化することが決め手

――1次試験は1回で合格されていますが,必勝法について教えてください。

私は,1次試験の本試験に出た過去問を中心に勉強しました。過去問題集に教科書の知識を付加し,5年分の問題に誤り(×)の選択肢に対して,どうしたら正解(〇)の選択肢にできるのかについて分析し、結果を過去問題集に書き込んでバイブル化しました。1次試験の結果は480点でした。

一方で問題もあったと思います。効率の良い勉強法の1つに,60点合格を目指し,A~Cのランク(TACの調査による受験生の正答率が40%以上の問題で,合格するためには正答すべき問題)の問題を着実に正解にする知識をつけ,D,Eランク(TACの調査による受験生の正答率が40%未満の問題で,合否にあまり影響がない問題)の難問は捨てるという考え方があります。

ところが,私はD,Eランクの問題にも手を出して勉強していたこともあり、1次試験の勉強期間中に2次試験対策は一切しませんでした。理由は,分からないことが分かるようになることに喜びを感じていたからだと思いますが、このことが1回目の2次試験の不合格につながったと思っています。1次試験終了後、2次試験に対する備えが圧倒的に不足していることを私は痛感することになりました。

南村 恵三

南村 恵三 取材の匠メンバー,中小企業診断士

京都府出身。大阪市立大学大学院工学研究科電気工学専攻(修士)卒業後,日本電気株式会社へ入社。大手通信会社のシステム開発に従事。早期退職後,小中学生向け学習塾を経営する傍ら,2020年3月法政大学大学院を卒業し,MBA(経営情報修士)取得。2020年5月に中小企業診断士登録。その他として,ITコーディネータ,宅建士,FP資格具備。

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