【南村恵三さんインタビュー】 FPと宅建士の保有者が中小企業診断士をとって目指すこと

【南村恵三さんインタビュー】 FPと宅建士の保有者が中小企業診断士をとって目指すこと

【第2回 多忙を極めた養成課程】
過去の記事:第1回

【南村恵三さんインタビュー】

前回に続き、エンジニア時代からFPと宅建士を持ち、さらに中小企業診断士をとってご活躍される南村(なむら)さんにお話を伺います。第2回は、養成課程での奮闘記です。

実施機関の選択・入学試験の受験

――養成課程の実施機関として、なぜ法政大学大学院を選ばれたのですか。

法政大学大学院だけが、中小企業診断士の養成課程をMBAの1年間のプログラムに含む形で設置していたからです。中小企業診断士のプログラムと合わせて経営管理や経営情報の修士の勉強ができMBAがとれる点は魅力に感じました。学費はその他の実施機関と同水準の250万円くらいで、MBAもとれ、1年で終わらせられるので、コストパフォーマンスは良いと思いました。ですので、法政大学大学院以外は考えなかったのです。

――入学試験はどのようなものでしたか。

1年度につき4回試験があって、どこかで合格すれば入学できる制度でした。1次試験の合格発表後の9月が1回目の出願締切で、その後11月、1月、2月と試験があります。近年は人気が上がってきているようで、私は初めから養成課程と決めていたので9月に出願して合格できましたが、2次試験の合格発表後である1月や2月は倍率がすごく上がるみたいですね。私の同期は最終的に32名でした。

――試験の内容についても教えてください。

試験はペーパーではなく、口述試験です。MBAという学位をとるためにどういった研究をするか、という内容のレポートを事前に作成し提出したうえで、その内容をプレゼンしました。研究内容に加え、プレゼンとコミュニケーション能力の総合的な評価で合否が判断される試験です。

苦労した養成課程

――養成課程のプログラム内容について教えてください。

中小企業庁が定める養成課程のカリキュラムでは5社診断することになっていて、1社当たり1ヶ月くらいのペースで進めていきます。5月から始まって12月まで、8ヶ月をかけて取り組みました。32人を4班に分けて1班8人で、プロコンが普通1人でやることを分担することになります。私は2社目で班長を任されたこともあり、チームビルディングや全体のまとめなども経験しました。

――何が一番大変でしたか。

法政大学大学院の養成課程は、MBAの勉強に加え、中小企業庁が定めているカリキュラムと両方やらないといけないので、本当に時間が足りなかったです。経営診断の実習をやりつつ、MBAのレポートもテストもあり、さらには学位論文の研究論文も作っていて、目が回るくらいの忙しさでした。後から思えば、事前にどこに体力をかけるか考えておけばよかったと思います。今の診断士の仕事でも大事なことですね。

――プログラムの中で診断士として役に立っているものはありますか。

与えられるお題はとてもシンプルで、「〇〇について述べよ」のようにそれ以外のものがなくて、後は自分で考えなさい、というものでした。でも、そのおかげで、自分でいろいろと調べたり、フィールドワークを行ったりして、足で情報を集められるようになりました。そうして、限られた時間のなかでアウトプットを出し続けていくという訓練を、1年間ずっとやっていました。

――養成課程を通して一番良かったことは何ですか。 

結果的にみると、ここでやったことは全て、今の自分の血となり肉となっていると感じます。与えられた課題に対し、有限の時間の中でベストなものを作り上げるということは大変なトレーニングでしたが、後から思うと、何とかなったな、何とかしたな、という達成感を持つことができました。

野村 元治

野村 元治 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1974年生まれ。千葉県出身。都市銀行入社後、法人融資からスタートし、グループ内ベンチャーキャピタルなどでスタートアップ向け投資やIPOコンサルティング、株主名簿などの株式実務コンサルティングの実務経験を経て、現在はスタートアップ支援本部でビジネス開発や資金調達の支援に従事。2019年中小企業診断士試験合格、2020年登録。最近は、週末のランニングがルーティン。IPO実務検定(上級レベル)取得。

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