【野村元治さんインタビュー】 スキルの3本柱化を目的に中小企業診断士を目指す

【野村元治さんインタビュー】 スキルの3本柱化を目的に中小企業診断士を目指す

【第1回 もう少しの1年目】

【野村元治さんインタビュー】

ベンチャー企業向け銀行業務に精通する銀行マンの中小企業診断士を目指した学習過程や心の動きを探り、同じ立場の受験生に向けたメッセージを伺いました。第1回目は中小企業診断士を目指したきっかけと1年目の受験活動です。

何か資格を

――銀行で従事されてきた業務を教えてください。

支店での融資、ベンチャーキャピタルでの投資・IPO支援、本部でのスタートアップのビジネス開発・資金調達支援などに従事し、主にベンチャー企業の分野で中小企業の支援をしてきました。

――中小企業診断士を目指されたきっかけを教えてください。

なにがしかの国家資格を保有している銀行マンは多くいて、皆企業の経営をみて、一家言を持っています。そんな中、最初はばくぜんと中小企業診断士が自分にあっているのではないかと、中小企業診断士資格を目指すことにしました。

銀行では50歳前後で関連会社や取引先への出向・転籍という形でセカンドキャリアを迎えます。資格勉強を進める中で、セカンドキャリア前には独立したいとの思いを持つようになりました。

社会保険労務士の方が今の時勢には合っているよ、とのアドバイスをくださった上司の方もいらっしゃいましたが、次のキャリアでも企業経営を支援する仕事をしたいと思っています。

――受験履歴を教えてください。

2016年から学習を開始し、1次試験3回、2次試験3回で受験合格まで3年半掛かりました。1年目はあと一歩でつまずき、3年目は再度の1次試験で敗退の憂き目を経験しました。

手応えまずまずの1年目

――1年目の1次試験に向けた学習スタイルや学習時間を教えてください。

1次試験の学習スタイルは参考書を利用した独学でした。過去問を解いて、間違った箇所が課題であると認識し、テキストで確認することを繰り返しました。いきなりテキストを読んでも頭に入りませんし、できていない箇所をテキストで確認する方がポイントを押さえやすかったと感じていました。学習時間は平日に1-2時間、休日に7-8時間確保するようにしていました。

――独学でモチベーションは保てましたか。

勉強は人と一緒にやるべきものではないと考えていましたし、新しい分野の勉強が多く、勉強を楽しんでいましたので、独学でのモチベーションは問題ありませんでした。

――1次試験終了時の手応えを教えてください。

思ったよりできたなと感じました。試験勉強を開始してから3ヶ月後の試験だったので、最初はできていればいいな、程度の思いでした。自己採点結果が平均して59点でしたが、TACの1次試験直後のフィードバック会で、まだ諦めず2次試験の学習開始を勧められましたので、やきもきしながらも直ぐ2次試験の学習を開始しました。結果は経営法務が難しく得点補正があり合格していました。

――2次試験に向け学習スタイルや学習時間に変化はありましたか。

1次試験終了時に、2次試験では独学は無理かなと感じましたので、TACの通信講座を利用することにしました。通勤電車内でのスマホ活用や、歩きながらのTAC講座の聴講など、通勤時間を有効活用し、学習時間の確保に努めました。自宅では5年分の過去問とTAC作成の4事例4回分を行い、模範解答と解説を読んで解答の仕方を学びました。合格するまでタキプロの存在すら知らず、過去問とTAC通信講座に集中していました。過去問は2巡目以降になると模範解答を覚えていますし、あまり過去に遡りすぎると問題の傾向が変わってきてしまう恐れもありますので、過去問のみではすり切れると感じていましたので、代替として通信講座を利用しました。通信講座の事例は本試験とは作りが異なり、若干甘いのではと感じましたが、不足気味の本試験の練習題材として活用しました。

――2次試験終了時の手応えを教えてください。

合否は別として、試験直後はベストを尽くせたと感じていました。しかし、合格に3点不足していた事実を知った後では、合格していればとの思いが芽生えてきました。2次試験の得点は採点者による部分もあると思いますので、運が悪かったのかなとの思いと、1年目にしてはできたとの思いが交錯しました。

――仕事柄事例IVが得意事例でしょうか。

もともと事例Ⅳが得意事例で落としてはいけない事例でした。他の事例は不得意で、特に事例Ⅲは苦手でした。1年目は事例Ⅱと事例Ⅲが全体の足を引っ張っていました。

――初年度一発合格を目指している受験生への気付きのメッセージをお願いします。

ゴールデンウィークから学習を始めたため、1次試験で3ヶ月、2次試験で3ヶ月の準備期間しかありませんでした。2次試験対策が3ヶ月では短すぎますね。2次試験の合格者の解答を咀嚼する時間もなく試験に臨んでしまいました。学習開始をもう少し早くし、2次試験問題への自分なりの解釈ができるように分析しておくことが必要と感じています。

羽原 淳

羽原 淳 取材の匠メンバー、中小企業診断士

企業内診断士(嘱託)、医療機器メーカにて画像診断機器の業務に従事。業務経験を活かせる国家資格は中小企業診断士との思いから、定年退職を機に中小企業診断士試験への挑戦を決意。途中約半年間のブランクを挟んだ2年間の受験活動で得た気付きは「思いは通じる、しかし、思わなければ何も始まらない」。

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