【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【第1回 病気とともに乗り越えた中小企業診断士試験】

【羽原淳さんインタビュー】

羽原淳(はばらあつし)さんは、現在63歳。2019年に中小企業診断士試験に合格し、栃木県の診断士会に所属されています。会社を定年退職されてから臨んだ中小企業診断士試験を振り返っていただきます。

定年退職後の新しい道として

――羽原さんは、現在どのようなお仕事をされているのですか?

医療機器製造会社で、画像診断装置にかかわる仕事をしています。一度、定年退職して、現在は63歳。再雇用制度で月曜から金曜日までフルタイムで働いています。

――診断士を取得されたのは、どのようなきっかけでしょうか?

2018年に勉強を開始し、2019年12月に診断士試験を合格しました。勉強を開始したときはすでに会社を定年退職した後でした。定年を迎える前に、その後の過ごし方も考えて、何か国家資格を取ろうかなと、いろいろ比較検討しました。今まで、製造業の開発にかかわり、開発のリーダーや、事業の責任者をやってきたこともあって、どちらかというとスペシャリストというよりも、ビジネスを幅広く見てきた経験があるので、税理士や公認会計士よりは、中小企業診断士がいいのではないかなと。
定年退職前に、いろいろ考えましたね。

ご自身の業務の経験を活かした独学の選択

――どのように勉強を進められたのですか?

独学です。
栃木に住んでいまして、環境的にもなかなか学校に通うという選択肢がなかったことがあります。あとは、定年退職後で収入にも変化があったので、コストをかけずにがんばってみようかなと。学校に通うことはせず、勉強にかけるコストは最小限にしました。

2次のときに、1回予備校の模擬試験を受験していますが、それ以外はテキストを使った独学ですね。

――退職された後の受験ということもあって、早く取得したいという思いもあったのではないでしょうか。独学での勝算はありましたか?

今思えば、効率的にやるのであれば、予備校をうまく使うのもありだとは思います。独学だと、一番短距離で合格するには、何を勉強すればよいかがなかなかわからないですから。

私の場合は、会社の業務も落ち着いて、時間的余裕もあったことから、独学を選択しました。また、画像診断機器にかかわる業務をやってきましたので、手に入れたテキストを一通り読んでみて、あの時に使っていた手法や用語がこれか、というのがいろいろ出てきたので、1次は大丈夫かなという感触はありました。

病気を乗り越えて臨んだ2次試験

――独学2年で合格されたというわけですね。受験勉強は順調に進んだのですか?

1次と2次あわせて1,000時間くらいの勉強をしました。1年目に1次試験に合格したのですが、1次試験が終わったころに、病気があることがわかり、検査や手術のためにしばらく診断士の勉強からは離れることになりました。

そのため当時は、1次の合格通知が送られてきても、「あ、合格していたんだ。」くらいの感じで、すぐに2次試験を受けられるような状況ではなく、申し込みもしませんでした。

――それは大変なご経験をされていますね。体調が回復されてすぐにまた勉強を再開されたのですか?

幸い、病気の方も経過観察でよいと医者にもいわれたので、次の年の正月くらいから、気持ちを切り替えてまた頑張ろうと、2次試験の勉強を始めました。最初は何気なく受験活動を始めたのですが、中小企業診断士として中小企業を支援したいという目的意識を徐々にもちはじめたこともあって、再開することができました。そして、2019年の12月に合格することができました。

濱田 一規

濱田 一規 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1977年生まれ。広島県出身。東京都在住。大学院では通信工学を専攻。卒業後は、家電メーカーにて、AV機器の設計開発に従事。大規模ソフトウェア開発にかかわる中で、技術者・マネジメントとして、スキルとキャリア、ネットワークの幅を広げるために資格取得を決意。趣味は料理、キャンプなど。

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