【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【第2回 コスパ重視の勉強法。図書館に通い詰めた2年間】
過去の記事:第1回

【羽原淳さんインタビュー】

コストパフォーマンス重視の独学の道を選択した羽原さん。 第2回は、こつこつと積み上げて合格を勝ち取った具体的な勉強方法を伺います。

テキストに頼りすぎない勉強法

――1次試験はどのような対策で臨まれたのでしょうか?

前回も述べたように、勉強にかけるコストは最小限にしようという考えから、テキストはすべてブックオフで中古でそろえました。地元の店だけでは全巻そろわず、出張の際に東京の店舗にも立ち寄るなどして手に入れました。対象年度はバラバラでしたけど、テキストそのものはそんなに変わるものではないから、大丈夫だと思いまして(笑)

改定の多い経営法務と中小企業政策は、新しい本のほうが良いと思いますが、そこは、全体で60点とれればよい、他でカバーできるだろうという考えもありました。テキストで足りないところは、ネットで最新の情報を入手し、図書館でひたすら中小企業白書を読んでいました。

――白書ですか。ボリュームがあると思いますが、読み方にコツはありますか?

一文一文、文章を追うというよりも、やはりグラフですね。どの業種がどう変わっているといったグラフがたくさん出てくると思うのですが、何年にどんなイベントがあったのかを理解できていれば想像できるかなと。 2011年は東日本大震災の年ですし、その前はリーマンショックがありました。どういう業種が影響を受けた、データがどう変化している、ということを考えれば、当たらずとも遠からず、経済の回り方は何となくわかるはずです。そんな感じで白書は見ていました。

資格のための知識だけではもったいない

――1次試験の苦手科目にはどのように対応されましたか?

苦手科目は経営法務でした。ここでも図書館を活用しました。
普段の勉強は休日を中心に朝から夕方まで地元の図書館を活用することが多かったのですが、わからないことがあったら図書館の本で調べるというものでした。診断士向けのテキストというよりも、民法や労働法などの入門書などを手に取って調べていました。

――テキスト以外の書籍の活用となると、時間がかかりませんか?

たくさん読むことになりますからね。出題されるかわからないところも多いですし。試験の点数のためというより、自分の生活の中では、こういう知識も本当は必要だ、といったことに気づくことができたことはよかったです。

合格者のマネだけではうまくいかなかった2次試験

――2次試験はどのような対策で臨まれたのでしょうか?

過去問、とにかく過去問ですね。過去問を繰り返して、合格した人の回答を参考に、こういうことを書けばよいのかと、参考書のまねをしながら進めていました。しかし、うまくいきませんでした。

10年分の過去問の2周目あたりで気づいたのですが、やっぱりほかの人の文章の書き方をまねていると、書くことがぐちゃぐちゃになってしまうのですよね。自分の考えを入れたとたんに、何か矛盾しているというか、前半と後半で言っていることが違うのではないかと。やはり事例を通して、回答の内容に筋が通っていないといけない。結果的に、自分の考えや使いやすいキーワードに基づいて文章を組み立てた方がまとまりやすいということに気づきました。

――独学だけで、そのような気付きを得るのは難しい気もします。

模擬試験の解説はとても役に立ちました。
たとえば、模試の解説で聞いた「問1から解かない」というテクニックも、私には有用でした。設問の流れを理解して、まず問2、問3からとりかかる。現状からあるべき姿に行くための問題点、改善について先に回答する。そのあと、全体的なことを問われる1問目に取り掛かるというテクニックは、役に立ちました。

濱田 一規

濱田 一規 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1977年生まれ。 広島県出身。東京都在住。大学院では通信工学を専攻。卒業後は、家電メーカーにて、AV機器の設計開発に従事。大規模ソフトウェア開発にかかわる中で、技術者・マネジメントとして、スキルとキャリア、ネットワークの幅を広げるために資格取得を決意。趣味は料理、キャンプなど。

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