【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【羽原淳さんインタビュー】 60歳からの受験勉強!支えたのは恩返しをしたいという気持ち

【第3回 モチベーションを支え続けた強い目的意識】
過去の記事:第1回第2回

【羽原淳さんインタビュー】

最終回では、羽原さんが、受験の期間中にぶれることなく心に持ち続けた思いに迫ります。

独学と向き合った2年間

――体調を崩されて、勉強できなかった期間を除けば、順調に2年で取得されたことになりますね。

一番大きいのはやはり、仕事が落ち着いたことです。管理職をやっているころは、仕事で何かあれば勉強なんかしている場合じゃないということが起こります。そういうことが重なるとモチベーションは続かなかったかもしれないです。

勉強にかけられる時間が十分にあるならば私のように独学で進めることもよいですが、やはり各企業でマネージャーをされているような方々は、時間的余裕が少ないと思います。どこにフォーカスして勉強するか、その領域を絞り効率的に進めるのであれば、予備校を活用するというのもありかもしれないと、今は思います。

独学で進める場合は、いろんな人の意見とか、多様な観点というのがどうしても欲しくなる時期はありました。しかし、タキプロのような勉強会や受験生支援の機会も、当時はやはり東京主体ということもあって、地方からはさすがに行けないというのが正直なところでした。 最近はオンラインの機会も増えたので、参加しやすくなっているとは思います。

資格取得の向こうにあるもの

――特に2次試験は苦しいという声もよく聞きます。 羽原さんのモチベーションの源泉は?

それなりの規模の企業にいましたので、中小企業の製品や部品の支えがないと大手製造業者は成り立っていかないという思いがありました。日本の中小企業を大事にしていかないと、コストだけに着目して海外に仕事が出て行ってしまい、日本の製造業がいつか苦しくなる。そんな思いがありました。日本の中小企業を応援したい、大企業が中小企業を支えるようなやり方や仕組みがないと日本の産業自体がおかしくなるのではないか。仕事をしていたころから、そんな思いがありました。

1次の試験が終わって病気になったこともあり、やはり元気なうちは、人のため、日本経済を支えている中小企業のために何か恩返しをしたいなと、徐々に思いが変わってきました。その思いが励みになっています。だから、モチベ―ションが続かないということはなかったです。

――受験に取り組むうちに、資格の先にあるものが見えてきたといった感じでしょうか?

そうなんです。ただ資格を取るぞというよりも、資格を活かして、困っている人のために何かお手伝いできればいいなと、考え方も変わってきていました。我々の世代、年金もありますので、収入のためというよりも、中小企業のお手伝いができればいいのかなという思いですね。

強い目的意識が道を開く

――今、受験にチャレンジしている皆さんに伝えたいことはありますか?

「思いは通じる。思わなければ何も始まらない」 ですね。
みなさん、それぞれ勉強を始める前にも目的のようなものはあると思うのですが、勉強しているうちにそれが変わっていくこともあると思います。途中で変わってもよいので、初心を大事にしながら、何を目指すのかという強い目的意識を持ち続けていれば、よい結果につながるのではないかと思います。

1次試験は、業務の経験や知識が使えるところは多いですが、2次はそれだけでは難しくなるかもしれません。ただ資格を取るということを目的にするのではなく、取得後のこと、中小企業を支援するということに対する目的意識や思いを持ち続けてほしいと思います。

濱田 一規

濱田 一規 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1977年生まれ。 広島県出身。東京都在住。大学院では通信工学を専攻。卒業後は、家電メーカーにて、AV機器の設計開発に従事。大規模ソフトウェア開発にかかわる中で、技術者・マネジメントとして、スキルとキャリア、ネットワークの幅を広げるために資格取得を決意。趣味は料理、キャンプなど。

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