【濱田一規さんインタビュー】 コツコツとただコツコツと、でも気楽に

【濱田一規さんインタビュー】 コツコツとただコツコツと、でも気楽に

【第2回 孤独だった2次試験勉強】
過去の記事:第1回

【濱田一規さんインタビュー】

実直なスケジューリングと地道な勉強の積み重ねで実力をつけていった濱田さん。1次試験はどうだったのか。そして、正答が公表されないという独特さで有名な2次試験にはどう立ち向かったのだろうか。

2次試験の模試の効用

――1次試験はどのような感じでしたか。

暗記科目は苦手で、経営法務などは準備が足りておらず、ダメなつもりで臨みました。
試験を受けた感触で合格は難しいと思ったのですが、自己採点してみたら合格しそうだったんです。結果、経営法務40点、中小企業経営・政策43点とギリギリ、7科目は結局440点ぐらいでした。このまま勢いに乗って勉強するしかないな、と思って2次試験の勉強に入りました。

――2次試験の勉強も独学だったのですか。

はい、独学でした。ただ、予備校の模試は受けました。
模試の効果は大きかったですね。当時は情報もなくて試験のことをあまり分かっていなかったので、なんとなく解答が書けるだけでいいのではないかという気がしちゃってたんです。それが、模試で初見の問題に80分枠で挑んでみると、結果はボロボロ。“これは難しいなあ” と思って、この試験を確実に解くには何かスキルが必要だな、と気づくことができました。

――2次試験を解くためのスキルとは何だったのですか。

巷には大別して、なるべく多くのキーワードを入れて得点を取るか、しっかりと論理構造を作って得点を取るか、という2つの考え方があるじゃないですか。最初私はキーワードをたくさん入れる解き方だったのですが、それだとあまりうまく解けないことに気づいたのです。そこで、テキストに載っている解法や、その根拠の解説を読み込んで、過去問を解くようになっていきました。

――丁寧に解くようになったんですね。

そうですね。それまでは単に過去問を見て、メモ帳とかに字数も数えずに走り書きをして、なんとなく合ってそうだから大丈夫だろう、みたいな感じだったんです。

それが模試を受けたことで、聞かれていることは何か、余計なことには触れないように、因果関係をしっかり示す、といったルールや戦略の大切さに気づくことができて、勉強の仕方が変わりました。

理系だからというわけではないですが、文章がそんなに得意ではありませんでした。それでも、会社に入ってからレポートとかを書く際はそんなに困っていなかったんです。恥ずかしながら自覚が足りなかったわけです。でも実は、聞かれたことに答えるといった基本スキルが自分には足りていなかったのです。それに気づけたことはとても良かったですし、お陰で論理的な文章の作り方を身につけることができました。

孤独との闘い

――独りでの勉強は辛くはなかったのですか。

孤独が辛くなかったといったら嘘になります。自分がどの位置にいるのかとか、他の人はどういう武器を持っているのかとかが分からない状況にいるので。

2次試験の模試の時に面白い経験をしまして、みんなメモ用紙を作るために問題用紙を破り始めるんです。そういうことも知らないので、「え?何破ってるの?」 と焦りましたね。でも、そういう経験を通して他との距離を知るというか、少しずつ自分の位置づけを知っていくというやり方でした。今思えば、2次試験に関しては、タキプロとかの勉強会を使った方がもっと良かったかな、と思います。

――でも、独学の孤独に負けなかったわけですよね。

私は、負けず嫌いでもありますし、途中で諦めるのがもったいなく思っちゃう性格なんですね。逆にそういうことをサンクコストと考えて、次に行くという考え方もいいとは思うんですけれども、何ヵ月も掛けて頑張ってきたことを、ちょっとの油断とか甘えで捨てちゃうのはもったいないな、と思うんです。
最初のコツコツが貯まっていって、それが逆にモチベーションの素になったという感じでした。

原田 健彦

原田 健彦 取材の匠メンバー、中小企業診断士

東京都出身、在住。大学卒業後、大手建機メーカーのIT子会社でプロジェクトの現場リーダー業、その後外資系医療機器メーカーにて新規製品販促プロジェクトのマネージングに従事。その後、小規模編プロの運営業務を行う。2018年、「自分軸」の獲得の必要性を切実に感じ、手始めに中小企業診断士を取得。現在、商店街支援や執筆活動を通して次なる人生に向けて鋭意活動中。

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