【原田健彦さんインタビュー】 自分を取り戻すために!貫いた3つの勉強法

【原田健彦さんインタビュー】 自分を取り戻すために!貫いた3つの勉強法

【第2回 二次試験を解くための頭を鍛える】
過去の記事:第1回

【原田健彦さんインタビュー】

1回目の受験で、見事一次試験をクリアした原田さん。しかし二次試験は残念な結果に終わりました。2年目の受験に向けて始動します。二次試験突破に向け、原田さんが実践した3つの勉強法とは?

脳みそのリミッターを外して過去問を解く

――大手予備校に行くようになって、どうでしたか。

授業はほとんど出ていましたが、途中で感じたのです。“予備校の問題は、過去問に比べてレベルが低い”って。それで予備校の問題に頭のチューニングを合わせてもダメだなって思ったので、3つの勉強法を実践したのです。

――3つの勉強法ですか。どのような勉強法か教えていただけますか。

1つ目は、過去問を徹底的にやることです。徹底的っていうのを説明すると、自分の脳みそにリミッターかけないで、時間制限もかけないで、6時間くらいかけて思いつくことを全部書き出して、思考を深めていくのです。一次試験で覚えた知識とか、少しでも当てはまるものがあったらつなぎ合わせていって、その事例に関しては、徹底的に広く深く自分の行けるところまで行って、それらを全部書き込んでいきます。これを過去問6年分くらいやりました。

――それがこのノートですか。

赤が強みや機会。青が弱みや脅威。緑が個人的に気づいたことや感じたことですね。ただこれはほんの一部です。大半は予備校に置いてある計算用紙を使っていたので、捨ててしまいました。残しておけばよかったと思っています。

徹底的にやってみて、ふぞろいの解答例と比べてみると、試験でどのレベルの解答が求められているのかが分かるんです。“一番深いところよりも2~3段浅いレベルだな”って思えてくるのです。

問題を作った人が見ているものを見る

――2つ目の勉強法を教えていただけますか。

中小企業白書に、事例が載っていることをご存じですか。こういうことをして成功したっていう事例が40件くらい載っています。その年の中小企業白書に載っていた事例を全部分析しました。

二次試験の与件文って、その会社の社史っていうか、歴史ですよね。問題点とか課題をちりばめた文章になっていて、それに対して問いがあります。白書に載っている事例って、二次試験の与件文プラス問いの答えを合わせたものなのですよ。だから分析すると結構勉強になります。

二次試験を解いてみて、解答したとおりの施策をおこなって、結果が良くなったとしたら、白書に載っている事例になるということなのです。その一本の流れで分析してみると、何が必要なのかってことが大体わかってくるのです。自分の頭の中にあるフレームワークだとかキーワードだとか、全部使って分析してみる、そうすると頭の中で問題を解く回路が出来上がってきます。

――頭をそういう仕組みにしたのですね。

一度だけちょっと面白いことが起こりました。問題を解き終えて答え合わせしているときに、“これってもしかしてフレームワークを使わせたかったわけか” ということが頭ではなく肚(はら)で分かったのです。はっきりと自分で気がついて、納得できたのです。“この問題ってそういう事なんだって”って気づいてから勉強の仕方というか、事例の見方が変わりましたね。

それまでは事例を解くことによって、問題を作っている試験委員の先生方とフェイスツーフェイスで「これとこれでいいんですか」って、会話する感じで解いていくイメージだったのですよ。事例の見方が変わってからは、“この問いを作っている人たちって、どこを見ているんだろう”って考えるようになったのです。問題を作った人を見るのではなくて、問題を作った人が見ているものを見ようとし始めたのです。

福田 裕史

福田 裕史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
銀行に33年勤務。法人営業、個人営業、ビジネスマッチング、キャリア・アドバイザーなどに従事。現在は企業グループ事務局運営の傍ら、中小企業診断士として、新規事業支援や執筆活動を行っている。
特定社会保険労務士 キャリアコンサルタント 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

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