【原田健彦さんインタビュー】 自分を取り戻すために!貫いた3つの勉強法

【原田健彦さんインタビュー】 自分を取り戻すために!貫いた3つの勉強法

【第3回 合格するだけじゃない大切なもの】
過去の記事:第1回第2回

【原田健彦さんインタビュー】

前回は二次試験対策として、頭を鍛えるための2つの勉強法を教えてくれた原田さん。今回は、最後にとっておきの勉強法を教えてくれました。文章力が身につくという、その勉強法とは?

日本経済新聞の春秋で、感覚を体で覚える

――実践した3つ目の勉強法を教えてください。

日本経済新聞に春秋ってあるじゃないですか。あれを使って勉強しました。
エクセルで、横に20文字、縦に50行くらいの用紙を作っておきます。まず朝起きて全部一度書き写します。手で。その次に1段落目を要約して、2段落目を要約して、これを最後までやる。最後に全体を40字で要約するのです。

――ちょっと待ってください。最初に全部手で書き写すのですか。

そうです。365日やりましたね、休刊日以外は。なぜ二次試験に効いたかというと、二次試験って横20文字なんですよ。体がこのマス目の感覚を、覚えてしまうのです。

だから私が二次試験の解答を書く場合、骨子を作ってマッピングができたら、あとはぶっつけ本番です。ぶっつけ本番で書き始めても、ほとんどマス目は余りません。体で覚えているから。これは説明しづらいのですけれども。

――前の2つは頭を鍛えましたけど、最後の1つは体で覚える。

春秋って全体で450文字くらいなのですよ。そして、二次試験の1つの事例で書く文字は420文字前後なのです、事例Ⅳは別として。だから大体感覚で分かるのです。要約力とか、書く体力もついた気がします。この勉強法、診断士の受験勉強だけじゃなくて、いろんなところで役に立っています。
二次試験って、いろいろ考え抜いて実践したのはすごくいい経験でした。おかげで2年目で合格できました。

中小企業診断士としての基礎基本とは

――3つの勉強法、どれもかなり深いですね。

地味すぎて辛いですよ。ただ診断士をやっていて身に染みて分かったことは、何事も基礎基本ができていなければ話にならないということです。基礎基本がないと、ちょっとしたイレギュラーが起こった時点で揺らいでしまいます。その基礎基本っていうのが診断士の場合、フレームワークの使い方であったり、思考の流れだと思うのですよね。

中小企業診断士試験への向き合い方

――最後にシンポタの読者に、エールを送っていただけますか。

中小企業診断士になるための試験というのは、単に試験のためだけに物事を考えることは、やめた方がいいのではないかと思います。これだけ真剣に勉強することって、もう無いかもしれないじゃないですか。

中小企業診断士試験では、勉強の仕方を自分で考えるだとか、自分なりのやり方を練っていくことに意義があるような気がします。二次試験なんて、答えがない中で自分で考えなきゃいけない。それがすごく大事で、すごくプラスになります。必死になって頭の中で自分なりの何かを考え出す思考プロセスというのは、やらなくなるとどんなに能力ある人でも錆びてきますよね。そういうものを練り上げていく一つの手段って捉えるのも、悪くないのではないかと思うのです。

診断士になってからも同じです。例えば実務従事で、超一流企業の現場を仕切っている診断士と協働する機会があります。そういう診断士とディスカッションする中で、“超一流の現場ってこうなんだ”って身をもって感じることがあります。チューニングが合ってくるわけです。

診断士仲間との会話から得るものってたくさんありますよ。そういう自分の内側に残るものを見つけたとき、中小企業診断士になってよかったと感じますね。

福田 裕史

福田 裕史 取材の匠メンバー、中小企業診断士
銀行に33年勤務。法人営業、個人営業、ビジネスマッチング、キャリア・アドバイザーなどに従事。現在は企業グループ事務局運営の傍ら、中小企業診断士として、新規事業支援や執筆活動を行っている。
特定社会保険労務士 キャリアコンサルタント 1級ファイナンシャル・プランニング技能士

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