【山崎健一さんインタビュー】 試験勉強中に第3子が誕生! 家族でつかんだ合格

【山崎健一さんインタビュー】 試験勉強中に第3子が誕生! 家族でつかんだ合格

【第2回 1次試験は、スキマ時間と直前の集中学習でクリア】
過去の記事:第1回

【山崎健一さんインタビュー】

仕事に加え、家事・育児真っ只中の「子育てパパ」、山崎健一さん。1次試験の学習期間は、第3子のご懐妊とも重なりました。そんな中での学習方法は、多くの受験生にとって参考になることが満載です。

毎日、10階から非常階段を上り下り

―― 1次試験は1回で合格ですね。受験校には通ったのですか。

通信講座です。当時の「通勤講座」、今の「スタディング」ですね。私は最初から、すべてのことを深掘りするつもりはありませんでした。とにかく受かるために必要な最低限のことに絞ろうと決めていたのです。「通勤講座」はそういうスタイルの教材で、とても効果的でした。

―― 具体的にはどのような学習方法だったのでしょうか。

スキマ時間を使って、スマホで動画を見るスタイルです。通勤時間が往復で2時間半から3時間ほどかかるのですが、この時間を勉強に当てられたのは、「通勤講座」の教材のおかげです。

あとは「ながら勉強」です。妻が妊娠していたので、2人の子どもを遊びに連れて行くことが多かったのですが、そういう時はスマホをポケットに入れてイヤホンを片耳だけさして、音声だけをずっと聞いていました。

車で買い物に行くときも、カーステレオで流す。風呂に入っているときも聞く。とにかく寝るとき以外は、ずっと聞いていました。

―― 徹底したスキマ時間の活用と「ながら勉強」ですね。

まだありますよ。会社の席はオフィスビルの10階にあったのですが、昼食を買いに行くときは、非常階段を使っていました。誰もいないので、スマホで動画を見ながらゆっくりゆっくり下りて、店で弁当を買って、またゆっくりゆっくり上って戻るのです。

第3子出産のための里帰りを前倒し依頼

―― とはいえ、7科目は大変な量ではありませんか。

そうですね。とても範囲が広いので、やはり最後に追い込まないと厳しいですよ。それで妻に里帰りの前倒しをお願いしたのです。

―― 里帰りの前倒し、ですか。

はい。私たち夫婦は高校の同級生で、ずっと地元の八王子近辺で暮らしています。だから妻の実家も、自転車で行ける距離にあります。

出産予定は10月でしたから、里帰りは先でも十分間に合うのですが、8月が私の本番です。それで「里帰りを7月に前倒しして、2人の子どもと実家にいてくれないか」とお願いしたのです。「そのかわり、絶対に受かるから」と言いました。

―― 一人暮らしでラストスパートをかけたのですね。

もちろん会社はありますが、それでもかなりの時間を勉強に割くことができました。特に週末は、朝起きてから深夜まで、一度も家を出ることなく勉強していましたね。

食事もレトルトカレーとか手間のかからないものばかりにして、勉強以外の時間を少なくしていました。

1次試験に合格できたのは、間違いなく直前の1か月があったからだと思います。妻と子どもには、本当に感謝です。

無料の動画解説で感覚的につかむ

―― 教材以外におすすめの本や勉強ツールはありますか。

動画で解説してくれる無料のインターネットサイトから3つくらいをブックマークして、ひたすら見続けていました。

―― 動画を見ることがポイントということでしょうか。

その通りです。例えば「経済学・経済政策」に出てくるIS・ LM曲線とか、考え始めるとわけがわからなくなるところがありますよね。そういう分野は、まずは感覚的につかもうと考えたわけです。

「経営情報システム」でも活用しました。ちょっと調べるだけでも、よいサイトが、たくさんありますよ。

―― ところで第3子がご誕生したのは、いつだったのですか。

10月上旬でした。2次試験は、その約2週間後。それはもうね、無理ですよ(笑)。さすがに子どものことを優先しますよね。

―― そうすると、1回目の2次試験は「お試し」みたいな感じでしたか。

そうですね。正直、勉強する気力もなくて…。そもそもこの時期に生まれることは、わかっていたわけですからね。

受験後も再現答案の作成どころか、問題もよく覚えていませんでした。ただ、「ああ、これは1次試験のように、詰め込みでなんとかなる試験じゃないな、来年どう対処するのかな」と、ぼんやりと思っていました。

山下 学

山下 学 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1965年、千葉県出身。テレビ局勤務。記者、デスクなど、長年にわたり報道畑を歩む。この間、営業、マーケティング、新規事業開発などにも従事し、現在は経営企画業務に携わる。2019 年、中小企業診断士試験合格。「ジャーナリズムと診断士活動を通じて、社会課題を解決していく」を実践する。趣味は「人、本、旅」。

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