【植田裕之さんインタビュー】
自分なりの勉強方法を確立させる

<strong>【植田裕之さんインタビュー】<br>自分なりの勉強方法を確立させる</strong>

【第3回 中小企業診断士として可能性の広がり】
過去の記事:第1回,第2回

【植田裕之さんインタビュー】

独学で1次試験、2次試験と突破した植田裕之さん。試験合格後の変化や、今後の活動についてお聞きしました。

合格後の変化と今後の展望

――試験合格後、仕事面や気持ちの面でなにか変化はありましたか。

本業の仕事に関して、社内の色々な職務をみるときに、ここでこういう知識が活かされているだとか、こういう知識を活かして社内の制度ができているだとか、会社の業務や制度に対する理解が深まりました。また、色々な方と情報交換する中で中小企業診断士の可能性が非常に高いという気付きがありました。独立される方や、副業としてされる方など自分の新しいキャリアプランを作ることができるだけでなく、社会に対しての大きな貢献に繋がることも分かってきました。

――植田さん自身は、どのようななりたい像をお持ちですか。

欧州系金融機関にいたときに、ドイツ企業の買収に関わったことがありました。ドイツでは、日本と同じように中小企業の集まりが多くて後継者が不足しています。そうした企業をファンドが買収して、外国人の社長を任命することがあります。ドイツは、人種差別が少ない能力主義の国で、ファンドがある程度力を持っているので欲しい分野の技術を持つ企業があるとファンドに買ってもらえる例が多かったです。日本も事業承継が大きな問題になっていることから、ドイツのような形になっていくのではないかと思っています。中小企業庁や経産省も手を打ってはいますが、政策が乱立してどうも綺麗に流れていない印象です。ファンドやスカウトの仕組みをもう少し大規模にしていくことで日本が活性化していくのではないかと思っています。将来、そういった仕組みづくりの整備に入っていきたいです。

――まずは今のお仕事があって、将来的には独立することも含めて、おっしゃられたようなことにチャレンジしたいというイメージでしょうか。

当面はそういう形でやっていければと思っています。今の会社は、全国に中小企業の代理店が多数あるので、まずはそういった代理店の困りごとを拾って解決していきたい、と思っています。

――企業内でしばらく活動するというところで、直近ではどのように中小企業診断士としての活動をされていきたいとお考えでしょうか。

中小企業診断士として活動するための基盤が足りないので、マスターコースに入ったり研究会に入ったりして人脈を広げていきたいと思っています。他にも、ファイナンス関係のM&A業務や、地方活性化に取り組んでいるような現業の関連会社があるので、そこの支援をしていこうかなと思っています。

――M&Aや事業承継のところに関心が深いと感じました。

そうですね。米国や欧州に比べて、日本はそのあたりで遅れていると思っています。日本の中小企業は日本のパワーの源でもありますが、もう少し色々なプレーヤーが入り込んで、中小企業側が色々な選択肢を持った方がいいのではないかと思います。代々親子で継いでいくのも非常に強い一つのスタイルではありますが、外部の他の人にノウハウを継承するというのも今後は選択肢として考えられる。また、いわゆる経理や財務、人事というスタッフ部門も企業内で抱えず複数企業でシェアリングして効率化していくような仕組みがあってもいいのかなと思っています。

――最後に、これから中小企業診断士を目指す方へメッセージをお願いします。

この資格は、すごく可能性が大きい資格だと思います。中小企業診断士同士のネットワークもかなり強いので、仕事の広がりがあります。そういった合格後の可能性の広がりをみて、勉強を続けていただければなと思います。

速水健

速水健 取材の匠メンバー、中小企業診断士

大阪府出身。大学卒業後、部品メーカーに入社し3年間自動車内装部材の新規開発に携わる。その後、東京に異動し同社の技術営業として従事している。3D CADを用いた設計や、工作機械を用いたサンプル作製、新製品のコスト試算、客先へのプレゼンなど幅広い業務を行う。中小企業診断士試験には2020年度合格。

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