【柏村斉さんインタビュー】
土木のスペシャリストが診断士合格後に見据える世界

<strong>【柏村斉さんインタビュー】<br>土木のスペシャリストが診断士合格後に見据える世界</strong>

【第3回 日本の土木を守る診断士になる】
過去の記事:第1回第2回

【柏村斉さんインタビュー】

2次試験対策としてタイムマネジメントをしたと語る柏村さんでしたが、2次試験合格に向けたその他の取り組み、そして、合格後の世界に描くビジョンについてうかがいました。

事例Ⅳに苦戦した2次試験、落胆しながらの帰り道

――2次試験対策としてタイムマネジメントをされたとのことですが、他に工夫されたことはありますか?

勉強しなければいけないことと達成状況を可視化するため、記録を紙に書いていました。「30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集」を勉強に使用しましたが、まず30日分の問題があるので30個の列を作り、3周したいので3行用意しました。次に、問題を解いた日付を記入し管理しました。進捗状況が見られるので、当初計画していた通り勉強を進めることができました。

――これまで試験に向けた対策についてうかがってきましたが、当日は何か意識されたことはありますか?

2次試験は体力との勝負だと思い、なるべく休むことと糖分を取ることを意識しました。短い時間ですが、5分、10分の仮眠を取ることで体を休めました。また、残りの時間は外に出てリフレッシュすることも心掛けました。

――実際に試験を受けてみてどうでしたか?

事例Ⅰと事例Ⅱは順調でしたが、事例Ⅲで少し雲行きが怪しくなり、事例Ⅳで完全にやられました(笑)。そのため、2次試験後は落胆して帰りました。勉強していた時は特に不得意科目もなく、事例Ⅳであんなに苦戦するとは思わなかったです。心の中で油断していた部分があり、時間が余るだろうと想定していましたが、試験の途中で「これ全然時間が足りない」と気付いて焦りました。試験前の勉強で2016年度と2017年度の2年分を解きましたが、その時は時間が余りましたので、他の科目に比べると時間に追われることはないと甘く見ていました。その結果、事例Ⅳにやられてしまいました(笑)。

土木インフラを守る診断士を目指す

――合格発表は10時でしたが、合否の確認はいつ頃しましたか?

10時の時点ではすっかり忘れていました。お昼にふと思い出して確認したところ、自分の受験番号があったので驚きました。2、3回は見直しました(笑)。合格は仕事場で知りましたが、そもそも受験していることを周りに言っていなかったので、特に反応することなく、こっそり喜んでいました(笑)。

――中小企業診断士となりましたが、今後はどういった活動をしていきたいですか?

中小企業診断協会の活動を通じて、公的な仕事に従事したいです。また、民間のコンサルの仕事にも取り組みたいと考えています。本業としてコンサルの実績はありますが、中小企業診断士としての実績がないので、まずは実績を作っていきたいです。

――最後に今後のビジョンを教えてください。

将来的に取り組みたいことの1つとして、技術士としての土木業界の知識・経験、中小企業診断士としての経営の知識・経験の双方を生かした活動をしていきたいと考えています。具体的には、老朽化する日本のインフラを補修・改築・更新している現場を支えている建設業向けの企業支援をしていきたいです。仕事がなければ会社としても成り立たないですし、会社が成り立たないと人がいなくなり、守る人がいなくなるとそこは誰も手が付けられなくなります。そうならないように、現場を支えている地場の建設会社が生き残れるようなお手伝いをしていくことで、日本の土木インフラを守る活動もしていきたいです。

熊本 裕樹

熊本 裕樹 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1987年生まれ。千葉県在住。千葉県中小企業診断士協会所属。中小企業向け会計ソフトメーカーに勤務。開発職として自社ソフト、社内システム、インフラなどの多岐に渡る開発を経験。プライベートでは3人年子の父親として育児に追われながらも充実した日々を過ごす。趣味で取得した小型船舶操縦免許証で、いつか子供たちと共に大海原に乗り出すことを夢見ている。

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