【篠田直和さんインタビュー】
勤務先の研修でキャリアを再考。勉強量を確保する作戦で見事合格

<strong>【篠田直和さんインタビュー】<br>勤務先の研修でキャリアを再考。勉強量を確保する作戦で見事合格</strong>

【第1回 キャリアを見直して診断士試験に挑戦】

【篠田直和さんインタビュー】

篠田直和さんは電機メーカーに勤務する50代の企業内診断士です。自分のキャリアを主体的に築くことを大切にされており、節目節目で必要な勉強をしてきました。
全3回の連載では、中小企業診断士を目指した理由、篠田さんの勉強スタイル、合格後の活動についてお届けします。

勤務先を退職して大学院に通学

――ご経歴を教えていただけますか。

大学を卒業した後、映画の配給会社に就職しました。7年後に退職し、大学院で2年間学んだ後、現在の勤務先である電機メーカーに入社しました。

電機メーカーではパソコン事業、カメラ事業、テレビ事業など、さまざまな事業を経験していますが、担当業務はほぼ一貫しており、取扱説明書のような、お客様が製品を購入した後に見るコンテンツの作成に携わっています。

――なぜ会社を辞めて大学院に通ったのですか。

理由は主に2点あります。

1点目は、30歳くらいの頃に今後のキャリアについて悩んだからです。映画の配給会社に勤務していたとき、この先も勤務先でずっと働き続けるか、経験の幅を広げたほうがいいか、悩みました。

2点目は、大学で学んだことをより深く勉強したいと思ったからです。配給会社で勤務しながら通信制の大学で心理学を勉強しましたが、本腰を入れて専門的に学びたいと思う気持ちが強くなり、一度働くことをストップして大学院に通うことに決めました。

――大学院を卒業した後、どのような進路を選びましたか。

大学院の修士課程は2年間。卒業した後、博士課程に進む同級生もいました。しかし自分の周囲にはとても優秀な方が大勢いらっしゃいました。卒業した後に研究者としての職を得て、学問の領域で食べていけるか、自分にはそこまでの自信はないと思い、就職することにしました。

大学院で学んだことを生かせそうな業務内容で、現在の勤務先が中途採用で求人を出していましたので、応募して、入社しました。

47歳でキャリアを再考する

――中小企業診断士試験を受けようと思ったきっかけを教えてください。

47歳のときに勤務先でキャリア研修を受講したことが、受験を決めたきっかけです。

この研修は受講者のキャリアを見直すことを目的とした集合研修で、シニア層の一般的なキャリアに求められることについての話、自社の先輩社員の話に加え、勤務先を退職して自由に働いている方の話が聞ける講演会が複数、開催されました。

いろいろな方の話を聞いて、自分の今後のキャリアを考えさせられました。他の選択肢を検討することなく、これからも会社から与えられる仕事を受け入れていくと、いつか無理がくるのではないか。一方で、周りに目を向けると、企業に属さずとも誰かの役に立つ仕事などで実績を上げ、満足度の高い人生を歩んでいる方がいます。自らの意思で何も選択することなく、このまま会社員として働き続けることに焦りを感じ、自分の性格や志向に合っているキャリアを探した結果、中小企業診断士試験を見つけました。研修は、分かりやすくも結構大きなきっかけでした。

――研修の他に、中小企業診断士試験の受験を後押しした動機はありましたか。

他の仕事もできるようになりたいと思ったことも、受験を決めた理由のひとつになっています。自分の仕事を振り返ると、現在の業務内容に十分慣れてきましたので、勤務先を離れたところで新しい仕事に挑戦していきたいという気持ちが生まれました。それなら試しに中小企業診断士試験を受けてみようと思い立ち、2017年に予備校の門をたたきました。

黒澤 優

黒澤 優 取材の匠メンバー、中小企業診断士

群馬県生まれ、埼玉県出身。大学卒業後、空調設備メーカー、人材サービス会社を経て重工業メーカーに入社。環境・CSR・サステナビリティに関する企画やディスクロージャー業務などに携わる。2021年5月、中小企業診断士登録。埼玉県中小企業診断協会に所属。趣味は、コロナ禍での運動不足の解消を目的として始めたウェイトトレーニング。食事の改善と週1~2回のトレーニングにより体力が増強、身長も約1センチ伸長。

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