【堂田恵耶さんインタビュー】
落ちこぼれ金融マンが「生きる道」を見つけるために

<strong>【堂田恵耶さんインタビュー】<br>落ちこぼれ金融マンが「生きる道」を見つけるために</strong>

【第1回 生きる道を見つけるために勉強します】

【堂田恵耶さんインタビュー】

「定年後は南の島で、独立診断士として働きたい」と語る堂田恵耶さん。
普段は生命保険会社の営業スタッフとして働く傍ら、2020年度の中小企業診断士試験に見事ストレート合格。自らを「落ちこぼれ金融マン」と称する謙虚さを見せつつも、言葉の節々から内なる熱い闘志をのぞかせます。
そんな堂田さんの資格挑戦のきっかけは、職場での「挫折体験」にあったそうです。

資格挑戦のきっかけ「自分に自信を持ちたかったのかも」

――落ちこぼれ金融マンが「生きる道を見つけるために勉強します」と、ご自身のブログで書かれています。「生きる道」というワードが印象的ですが、具体的にどのような思いを込めて書かれた言葉なのでしょうか。

会社の中で、自分のアイデンティティをどう確立すればよいのか、悩んでいた時期がありました。

営業職とは異なり、目に見える数字で評価される環境ではない中で、自分をどうアピールすれば良いのか。目に見えるものとして、資格の取得が候補にあがりました。

資格取得をきっかけに、最初はハッタリでもいいから「できる人間」だと社内でアピールする。そこで努力し結果を残していくことで、自分のやりたいことが出来るよう、思い描いたキャリアを築いていきたいと思いました。

――元々、資格の取得は社内で奨励されているそうですね。

はい。たとえば2級ファイナンシャル・プランニング技能士(以下FP)は、ほぼ全社員が取得しています。FP1級を取得されている方も大勢いらっしゃいます。
わたしも、FP1級を取得しています。

――ブログの中で「自分に自信を持ちたかったのかも」と書かれていました。

上司からの叱咤激励に、気持ちが落ち込んでいた時期がありました。

自分の能力不足もあり、何を提案しても意見が通らず、不甲斐なさを感じる毎日でした。一体、自分には何が出来るのだろう、このままでやっていけるのかなと。やはり経験値では、年長者相手に太刀打ちが出来ないんですよね。

だったら、何か自分ならではの「強み」を持てれば、上司に対してもっと自信を持って提案ができるのかなと思いました。

中小企業診断士合格をきっかけに社内転職

――現状を打破するための資格挑戦、という側面があったのですね。実際に、FP1級や中小企業診断士試験に合格されて、何か変化はありましたか。

自分に自信を持てたかというと、正直よくわかりません。

ただ、今の法人営業という仕事は、社内公募に自ら手を挙げて勝ち取ったものです。選考の過程で、FP1級などの資格も評価していただけたのかなと思います。

――資格を活かして、見事、希望するお仕事に就くことが出来たのですね。

営業という仕事は、個人プレーの側面があります。自分の責任の範囲内で、一定の裁量を与えられた中でやらせてもらえることにやりがいを感じています。もちろん、まだまだ周囲に助けてもらうことも多いのですが。

生命保険の法人営業と中小企業診断士のシナジー

――生命保険の法人営業に、中小企業診断士がどう結びつくのでしょうか。

我々の一番のミッションは、弊社の保険商品を採用いただくことです。

ただ保険という商品の性質上、商品それ自体で差別化を図ることは難しい。結局のところ我々営業スタッフが、人として「プラスアルファの価値」を提供できるかどうかが勝負となります。

たとえば、今契約をしている保険商品の最適化を図ったり、税制面やコストカットのアドバイスをしたりすることで、財務面にまで踏み込んだコンサルティングを提供する。そうすることで、弊社の保険商品を採用いただける確率が高まると思います。

――まさしく、中小企業診断士の試験勉強が役立ちそうなお話ですね。

はい。まだ異動して間もないため、初めの1年間は、いかにして商品の必要性を訴求できるのか、という基礎固めに注力してきました。これからは診断士の資格を活かして、企業の「財務」や「経営」にまで踏み込んだ提案をしていけるよう、研鑽を積んでまいります。

小泉亮太

小泉亮太 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1988年生まれ。神奈川県横浜市出身。都内在住。東京大学大学院薬学系研究科修士課程を修了後、日系メーカーに研究開発職として勤務。専門は技術開発、商品開発、消費者調査。2020年までの3年間、タイのバンコクに駐在。2020年度中小企業診断士試験に合格。本業の傍ら、取材記事執筆や補助金申請支援などに従事。東京都中小企業診断士協会城東支部に所属。趣味はテニス、読書、囲碁など。妻とアニメやドラマを楽しむ時間が至福のひと時。

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