【堂田恵耶さんインタビュー】
落ちこぼれ金融マンが「生きる道」を見つけるために

<strong>【堂田恵耶さんインタビュー】<br>落ちこぼれ金融マンが「生きる道」を見つけるために</strong>

【第2回 模試でE判定も、ラスト1カ月で大逆転】
過去の記事:第1回

【堂田恵耶さんインタビュー】

「定年後は南の島で、独立診断士として働きたい」と語る堂田恵耶さん。
第1回のインタビューでは、資格挑戦のきっかけについて語っていただきました。本業での「挫折体験」をきっかけに志した中小企業診断士。意外にも、生命保険の営業スタッフというお仕事とは、親和性が高いようです。
第2回の今回は、2020年度中小企業診断士試験に見事ストレート合格を果たされた、その秘訣をうかがいます。

通信講座で見事ストレート合格

――合格率が5%とも言われる中小企業診断士試験ですが、見事ストレート合格を果たされました。どのように勉強をされていましたか。

1次試験は、「診断士ゼミナール」という通信講座を使っていました。2次試験は、同友館の「ふぞろいシリーズ」と、LECの『金城順之介の過去問総ざらい道場』の動画を購入しました。

――1次試験はすべての科目で60点越えなのですね。

はい。ただ、「高得点を目指す必要はない」と常に自分に言い聞かせていました。

目標は科目ごとに、50点、60点、70ー80点の3段階に分けて考えていました。たとえば、苦手な「経営法務」は50点取れれば御の字。出題範囲が広い暗記系の科目も、60点で十分。一方、ファイナンシャル・プランニング技能士(以下FP)の試験勉強と重なりのある「財務・会計」や、理解していれば高得点を狙える「経済学・経済政策」で、 70ー80点を目指しました。

――戦略的に試験勉強に取り組まれたのですね。お仕事の合間、いつ勉強されていたのですか。

朝出社前に、会社のそばのファミレスで勉強をしていました。私の勉強スタイルとして、とにかくテキストを充実させます。動画で得られた気づきや、調べた用語を直接テキストに書き込んでいく、といった要領です。

2次試験模試でE判定も、最後の1カ月で大逆転

――2次試験はいかがでしたか。

2次の勉強には、とても苦労しました。「ふぞろいシリーズ」を中心に、独学で勉強を進めていたのですが、なかなか点数が伸びません。1次試験後に受けた模試では、E判定が出てしまい、正直途方にくれていました。

――どのように状況を打ち破ったのですか。

たまたまYouTubeで、LECの金城先生の解説動画を拝見しました。そのとき、すごくわかりやすい先生がいると衝撃を受けました。「2次試験対策のポイントは解答パターンを覚えること」と聞いて、私にはそれがとてもわかりやすかった。思い切って18年分の解説動画をまとめて購入し、最後の1カ月はそれに専念しました。

――効果のほどはいかがでしたか。

自分自身、明らに伸びている実感がありました。過去問を解いている中で、それまでの自分とはまったく違う解答が書けるようになってきたなと。

――何がポイントだったのでしょうか。

各事例について、解法パターンを徹底的に叩き込まれました。

たとえば事例Ⅲは、QCD(Quality/Cost /Delivery)を書けば大外しはしないと教わりました。すべての設問で、とにかくQCDに徹するように書く。

一方の事例Ⅰでは、マーケティング要素を書かせようとする設問でも「人事に徹するべし」というように、解法がマニュアル化されている。本当にそれをその通りにやっただけです。

徹底的にマニュアルを叩き込まれたおかげで、どんな問題が来ても、その枠に当てはめるだけで解答を作れるようになりました。

戦略的に取り組むこと。最後まで諦めない

――ご自身の経験を踏まえて、受験生の方にアドバイスをいただけますか。

特に初年度の受験生は、直前で大きく実力が伸びる可能性を秘めています。ですから、伸び悩みや行き詰まりを感じても諦めずに、「一発で受かるんだ」という気持ちで試験に臨んで欲しいですね。

私自身、受験生支援団体タキプロのセミナーでアドバイスをいただき、非常に勇気をもらいました。そうしたご縁もあって、今は私もタキプロで、自分の経験を受験生に伝える活動をしています。

――先ほどおっしゃっていたように、戦略的に試験に取り組む姿勢も大切ですね。

特に科目数の多い試験では、大切だと思います。戦略を練ることが直接点数には繋がらないかもしれません。ただ、自分の勉強スタイルを確立するためには、ゴールを設定し、そこに行きつくための逆算が必要です。
そういった点も踏まえたうえで、ぜひご自身にあった勉強方法を見つけていただければなと思います。

小泉亮太

小泉亮太 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1988年生まれ。神奈川県横浜市出身。都内在住。東京大学大学院薬学系研究科修士課程を修了後、日系メーカーに研究開発職として勤務。専門は技術開発、商品開発、消費者調査。2020年までの3年間、タイのバンコクに駐在。2020年度中小企業診断士試験に合格。本業の傍ら、取材記事執筆や補助金申請支援などに従事。東京都中小企業診断士協会城東支部に所属。趣味はテニス、読書、囲碁など。妻とアニメやドラマを楽しむ時間が至福のひと時。

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