【向井裕人さんインタビュー】
社会に貢献する診断士になるために、過程を楽しむ計画的学習を実行!

<strong>【向井裕人さんインタビュー】<br>社会に貢献する診断士になるために、過程を楽しむ計画的学習を実行!</strong>

【第2回 試験の全体感の把握を優先に、診断士の立場で試験に挑む】
過去の記事:第1回

【向井裕人さんインタビュー】

完全独学で2018年に1次試験4科目、2019年に1次試験3科目、及び2次試験を合格された、向井裕人さんのインタビューです。

第2回は、1次試験と2次試験の具体的な勉強法についてうかがいます。

癖のある1次試験科目の勉強法

――1次試験で苦労されたところはありましたか。

私にとって馴染みが無い科目(経済、法務、財務)について、スタート時期の勉強が大変でした。記憶より、理解より、全体感の把握を優先して挫折しないようにしました。

――「全体感の把握」というのは、具体的にどういったことをされたのでしょうか。

勉強するにあたって、「勉強方法の勉強」をしました。いくつかの本を読んだのですが、異口同音で共通して書かれていたのは、本の目次も含めて、本全体の流れを掴むことだったので、優先してやるようにしました。これまではどうしても細かく見てしまっていましたが、全体感があると頭の中でストーリーができます。

――なるほど。その方法は記憶に残りやすくなりそうです。他に本で学んだことはありますか。

メタ認知も役に立ちましたね。2次試験の解答例でも使える手法ですが、具体的に書いてあるものは、それらをまとめて抽象的に書き、抽象的に書いてあるものは、本文から具体的なものを出していきます。具体的なものと抽象的なものを切り分けて考えて整理をしていくと、全体の枠組みができて、つながりを理解できるようになります。細かい数字を覚えるときには、まず記憶の箱を作らないと覚えられないという感覚ですね。

診断士として答える2次試験

――2次試験の勉強はいかがでしょうか。

初めて解いた2次過去問ではほぼ白紙で、合格年の5月の模試でも20点程度しか取れませんでした。1次試験合格後、過去問1年分のみを何度も解いて、PDCAを回して質を高めました。それを2年前、3年前の過去問と繰り返してきました。そして4年前の過去問を解いたとき、初めて合格点を超え、2次試験直前の9月の模試で230点くらいを取ることができました。

――最初に点数が取れないと心が折れそうですが、どのようにモチベーションを保ったのでしょうか。

2018年の4月にプロジェクトマネージャという情報処理の試験を受けて、合格できたことが大きかったです。この試験では、2時間で少なくとも2,200文字の論文を書くことが必要になりますが、最初は全く書けなくて。会社の休みを1日取って、「今日は論文を書くぞ」と思っても12時間かけて半分しか書けないという情けない有様でした。そんな状態からでも、コツコツ練習して合格できたという成功体験があったので、診断士の試験でもしっかりと勉強していけば、点数は上がると信じることができました。

――モチベーションを保ちながら、非常に効率の良い質の向上が図れたのですね。2次試験の点数を上げるための方法論は、正解がよくわからないと思っていますが、どういった考えをもって取り組まれたのでしょうか。

最初にやろうと思ったのは、情報処理の試験でも活用した考え方です。情報処理の試験はいくつか種類があるのですが、必ず言われるのは、プロジェクトマネージャの試験ならば、プロジェクトマネージャの立場で答える、ITストラテジストの試験であれば、ITストラテジストの立場で答えるということです。たとえ同じ問題が出たとしても、プロジェクトマネージャが取るべき対応とITストラテジストが取るべき対応が違ってくるということですね。立場を意識して、資格に求められる考え方を意識することが大切です。2次試験に取り組んだ当初は全然解けませんでしたが、なぜ解けないのかと考えたとき、「診断士としてどう答えなければいけないのか」という考え方が大切だと気づいたのです。

あとは「ふぞろいな合格答案」を活用した勉強ですね。過去問を何回も解いても模範解答と同じにはなりませんでしたが、なぜその答えになったのだろうと考えました。「答えあわせ」ではなく、「考え方あわせ」を目的としていました。

第3回では診断士の実務と試験の関係性についてうかがいます。

齋藤 宏晃

齋藤 宏晃 取材の匠メンバー、中小企業診断士

2021年中小企業診断士登録。神奈川県在住。製造業に従事しプロボノを中心に診断士活動を行う。

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