【松永俊樹さんインタビュー】「書く」ことへの苦手意識を克服し、企業経営全体を俯瞰できるITエンジニアへの挑戦

【松永俊樹さんインタビュー】「書く」ことへの苦手意識を克服し、企業経営全体を俯瞰できるITエンジニアへの挑戦

【第1回 ITエンジニアとして、経営層の視点の重要性を認識し中小企業診断士を志す】

【松永俊樹さんインタビュー】

今回、お話をうかがったのは松永俊樹さんです。
松永さんは現在、ITエンジニアとして活躍されています。昨今において、テレワークの普及や働き方改革により仕事の効率化を行うために更なるIT化の推進が叫ばれています。

そのような時代の中で、ITエンジニアの松永さんがなぜ中小企業診断士の扉を開かれたかうかがいました。

きっかけは「経営トップの視点」の欠如

――現在のお仕事について教えてください。

私の本業は、システム開発・改善を主とするITエンジニアです。具体的には、クライアントの要望を一からヒアリングして、クライアントの意向に沿うシステムの紹介や現在導入されているシステムのカスタマイズ、私の勤務先のシステムを流用して業務改善を行うことが多いです。

――なぜ中小企業診断士を目指されたのでしょうか。

きっかけは、クライアント企業の業務改善を行う際に、企業状況を「経営トップの視点」で俯瞰できていなかったことです。経営トップ層が、どのような背景や目的で、依頼してきた業務を効率化したいのか、目的や最終的な目標が何かを見通す力が以前は足りませんでした。私自身も理解できず、また依頼してきたクライアント自身も把握しきれていないことがあり、結果としてプロジェクトが非効率になることが間々ありました。

この状況を打破し、経営全体も見据えた能力を兼ね備えたITエンジニアとなる必要性を認識し、中小企業診断士を目指しました。

診断士試験は「書くこと」への挑戦

――受験勉強をはじめてから合格までの期間について教えてください。

3年かかりました。1年目に1次試験を合格し2次試験は不合格、2年目は2次試験不合格、3年目に2次試験まで合格しました。

――受験を3回経験され、苦労されたことはありますか。

 山ほどあります。(笑)1回目の受験の時は、中小企業診断士の試験科目にあまりなじみがなかったため、まずは知識を得ないといけないことでした。

 特に1次試験の科目では、経営法務が苦手だったようで1年目は素点で40点、その年は4点加点調整があったので44点でした。当時は「これ、落ちているかもしれない」と思い、勉強のモチベーションが一気に下がりました。結果的に合格しましたが、実は2次試験の勉強にはあまり気合が入っていませんでした。

1回目の2次試験当日、当時は「できたかも」と一瞬思いましたが、あっさり撃沈でした。そんなに甘くないですよね。

――2次試験では、一番大変だったことは何ですか。

間違いなく「書くこと」です。私は書くのが遅く、あまり達筆でもありません。

そもそも、2次試験って書く試験じゃないですか。字を書くのが苦手でしかなくて、消しゴムで消す場合も大変な作業…。パソコンだったら、選択してバックスペースをすれば一瞬に消去できるのに、紙だと消しゴムで1つずつ消す。それから、また書くといった作業が、もう辛くてつらくて…。

そのため、1年目は80分以内になんとか全部答えが書けるようになるだけで精一杯でした。

――2度目の2次試験、まさかのタイムスケジュールミス。

2度目の2次試験でもまだ完全には「書くこと」を克服できていませんでしたが、敗因は書くことではなくタイムスケジュールミスでした。

2018年の中小企業診断士試験で、東京のある会場でトイレの数が足りず、一部の受験生がトイレに行く時間がなく、試験開始に間に合わないということがありました。

そのため、2019年は例年と試験日程が異なっていました。ただ、なぜか事例IIIは従来通りだったのに、なぜか私は10分多く時間を想定していて、「残り5分です」って言われるまであと15分あると勘違い…慌てずにはいられませんでしたが、結局1問を白紙で出す結果になりました。

確か、合格まで6点足りなかったので、もし解答できていたら合格していたのかなと思っています。

佐藤 将人

佐藤 将人 取材の匠メンバー、医師、中小企業診断士、事業承継士

SUGAR,Inc.代表取締役医師、医師として医療に従事し、健康経営の必要性を認識し2021年中小企業診断士登録。SUGARを起業し、産業医と中小企業診断士として健康経営を主に従事している。

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