【成松正樹さんインタビュー】
MBA+中小企業診断士~理論と実践力を両輪で鍛えるため養成課程へ~

<strong>【成松正樹さんインタビュー】<br>MBA+中小企業診断士~理論と実践力を両輪で鍛えるため養成課程へ~</strong>

【第3回 ハードな診断実習の日々】
過去の記事:第1回第2回

【成松正樹さんインタビュー】

兵庫県立大学の養成課程に入学された成松正樹さん。第3回目は養成課程の診断実習がどのように行われているのか。そして養成課程入学を検討される受験生の方へのメッセージをいただきました。

診断実習漬けの日々

――診断実習はどのように行われますか。

養成課程の2年間で5回診断実習が行われます。8名ごとの2チームに分かれて、地元の中小企業を診断します。診断期間は1か月間。各班毎に班長、副班長、人事担当、財務担当などの担当分けを行い、それぞれの視点から診断内容を提案します。現状を踏まえて適切な改善提案ができているかが評価基準になります。診断実習の評価が悪いと診断士が取得できないため、本当に気が抜けない日々を過ごしました。

――診断期間が1か月とは長いですね。濃密な診断実習が行われますよね。

実習企業に訪問し、代表者や各部門へのキーマンへのヒアリングや工場見学を行い、問題点を探すためストップウォッチで各工程の作業時間を計測するなど、様々な面から企業を診断しました。普段の業務では体験できない貴重な体験をさせていただきました。メンバーとも気心が知れているので、土日に加えて平日も実習企業の課題解決に向けて積極的に議論しました。
診断報告書は100ページから150ページにも及びます。

――1か月にも及ぶ診断実習を終えて、経営者様の反応はどうでしたか。

診断実習の最終日にプレゼンを行い、報告書を提出します。報告書を丁寧かつ熱心に読んでくださり、涙目になる社長さんもいました。我々も涙をこらえながらプレゼンすることもあり、プレゼン終了後に指導員も含め全員泣いていたこともありました。

診断終了後も「提案してもらった事を実際にやったら効果が出たよ」と社長から言われた時は勉強した内容が診断実務に活きると感じた瞬間でした。

――診断士1次試験で苦しんでいるときに予備校講師の方から言われた「あなたの診断を待っている人がいる。最後まで頑張ろう」という言葉が身に沁みますね。

診断先の社長から「有難う」という言葉をいただいたときは本当に嬉しかったです。
実習後も継続してコンサル依頼があるなど地元企業に貢献できたという充実感があります。

診断士としてのビジョン

――2年間の養成課程を無事卒業し、2019年に診断士登録をされましたね。登録後の診断士の活動はどのようにされましたか。

2019年5月15日に診断士登録をした直後に子供が産まれたので、登録後の2年間は家族との時間を大切にしました。仕事は商業デベロッパーに勤務しており、企業内診断士として知識を活用しています。
商業施設は個別の店の集合体ですが、養成課程を受けたことで全体的な視野で物事を診る癖がつきました。また養成課程の同期との勉強会に毎月参加していることも刺激になります。

――診断士として今後のビジョンはありますか。

昔から「地元である京都で活動したい」「地域の課題解決に役立ちたい」という想いが強かったです。
企業内診断士として活動しながら、京都府中小企業診断協会を通して地域課題解決に役立ちたいです。

――診断士受験中の方、養成課程を目指している受験生へメッセージをいただけますか。

診断士の勉強はすぐにでも実務に役に立ちます。しかしせっかく勉強しているのならぜひ診断士になって欲しいと思います。診断士になったら世界が変わりますから。

試験で合格する方法の他に養成課程という方法もあり、与えられている選択肢をフルに使って欲しいです。

養成課程は厳しい実習は続き、毎週課題に追われている状況が2年間続きますが、カリキュラムも充実していて本当によかったと思います。受験生の皆様もご自身にあったライフスタイルで頑張って欲しいです。

髙岡健司

髙岡健司 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1975年生まれ。栃木県足利市在住。埼玉大学経済学部卒業後、地方銀行に入行。取引先企業の資金繰り支援や経営改善支援など主に融資業務に従事。2021年に24年間勤務した地方銀行を退職。現在は総合病院に転職し経理業務に従事している。2019年に中小企業診断士登録。二人の男の子の父親として子育て奮闘中。趣味は、お笑い動画を見ること、浦和レッズを中心としたスポーツ観戦。

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