【福田智浩さんインタビュー】シニア受験生、短期で一発合格を実現

【福田智浩さんインタビュー】シニア受験生、短期で一発合格を実現

【第1回 強みを活かした、効率的な時間配分】

【福田智浩さんインタビュー】

金融機関で30年以上ものキャリアを持つ福田さん。年齢による身体的な衰えを感じながらも中小企業診断士試験の勉強を開始して、7ヶ月という短期間で一発合格しています。インタビューでは受験のきっかけ、そして7科目ある1次試験をどうクリアしたのか、勉強方法をうかがいました。

中小企業診断士試験の受験のきっかけ

――現在のお仕事を教えてください。

ノンバンクの金融会社の財務部に所属しています。財務部では顧客にお貸しする資金の調達をおこなっています。今の会社に転籍する前はずっと銀行で働いてきて30歳代は家族でタイに駐在して、忙しい毎日を過ごしていました。

――中小企業診断士を目指したきっかけは何でしたか。

2016年から2年半の間、ベトナムに単身赴任しました。会社マネジメントに関わるため忙しく、土日の休みを毎週取ることも難しいような仕事ばかりの生活を過ごしてきました。日本に帰国後は元の部署に戻ってきて、仕事の内容も元に戻りました。そうすると自分の活力や広い意味でのチャレンジ精神や身体的能力等が緩やかに低下しているような感覚になってきました。チャレンジ精神が低下している中、何かを始めようと模索している時に若い頃に憧れていたMBAのことを思い出しました。このMBAのことがきっかけで、日本版MBAとも呼ばれる中小企業診断士の資格合格を目指すことにしました。

4ヶ月間の短期間で1次試験に合格

――日本に帰国後、すぐに勉強を始めましたか。

2019年に帰国しましたが、その年には簿記2級とマンション管理士資格を受験しました。マンション管理士に合格しましたが、この試験では57歳になったことで年齢による目の衰え、酷い肩凝り、記憶力の減衰、集中力の維持が困難といったことに改めて気付かされました。中小企業診断士試験の勉強は2020年3月から開始しました。

――単年での合格ですね。1次試験の勉強はどのようにしましたか。

はい、単年での合格です。幸運でしたね。スタディングというオンラインスクールを利用して、過去問を中心に勉強しました。スタディングのアプリには、過去問を重要度の高い問題や、間違えた問題だけを繰り返して出題する機能があります。これがとても役に立ちました。テキストを読んでも眠たくなるし、どんどん頭が塗り替わってわからなくなりますので。過去問を解くことで、広い意味での勘所を養うようにしていました。4月中旬には、コロナ感染防止のために2勤2休が始まりました。2日働いて、2日休むことを繰り返すわけです。そのため、会社に勤めながらではありましたが、週のうち4日間を勉強に充てることができました。

――勉強方法以外で、工夫した点はありますか。

1次試験全体を見渡した時に、これまでの資格勉強や勤務経験から財務・会計、経済学、経営法務については素地が半分くらいあると感じました。そのような状況の中、先輩合格者らのアドバイスもあり6月中旬までは今まで経験がなかった企業経営理論、運営管理の2科目に絞り勉強をして、効率的だったと感じています。試験の40日前からは、完全な暗記科目となる中小企業経営・政策、経営情報システムに集中的に取り組むことにしました。

1次試験を振り返り

――もしもまた試験を受ける事になったら、次はどう勉強を進めますか。

もう少し早く勉強を始められたらよかったです。マンション管理士の合格発表は2020年1月でしたが、その後すぐに試験勉強を始められませんでした。難関試験であるため合格を目指すとなると覚悟が必要で、躊躇してしまいました。それで時が流れてしまいました。

向井 裕人

向井 裕人 取材の匠メンバー、中小企業診断士

大阪府出身、福岡県在住。大学院では計算理工学を専攻。修了後は自動車の生産準備を支援する会社に入社して溶接、塗装工場で新ラインの立ち上げに関わる。その後はロボットオフラインシミュレーションソフトの企画・システム開発・展開に従事する。令和2年10月中小企業診断士登録。経営企画室に異動して、現在に至る。福岡県中小企業診断士協会所属。趣味は旅行、写真、英語。

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