【福田智浩さんインタビュー】シニア受験生、短期で一発合格を実現

【福田智浩さんインタビュー】シニア受験生、短期で一発合格を実現

【第2回 弱みを受け入れる】
過去の記事:第1回

【福田智浩さんインタビュー】

合格率20%である1次試験7科目を4ヶ月で合格した福田さん。次の関門である2次試験をどのように勉強して乗り越えたかを尋ねました。

勉強方法の模索

――2次試験の対策はいつから始めましたか。

1次試験の勉強の合間に2次試験の過去問を眺めることはしましたが、解くことはしていません。1次試験後に予備校の解答速報で合格を確認してから取り組みました。でも、試験疲れが残っていたこともあり、結局勉強を始めたのは1次試験の翌週からです。

――1次試験が7月だったため、2次試験まで3ヶ月間ありましたね。

そうです。これは1次試験前の2勤2休に続いて、私にはとてもラッキーな感じでした。

――2次試験もスタンディングを主として勉強しましたか。

初めはスタディングを使って勉強しました。しかし、2週間経ってからスタディングの方法は私には向いていないと感じて勉強方法を見直しました。スタディングの解答方法では、ロジックマップという下作業が必要となります。これが私にとって、とても緻密な作業になります。年齢による老眼の影響で読み書きが遅く、さらに集中力が続かないのです。ロジックマップの方法で答えに辿り着けるとは思いますが、80分という限られた時間の中では、下作業が終わらないというか、できなかったです。

自分に合った勉強方法を確立

――次にどのような勉強方法を試しましたか。

過去問を主体的に勉強したかったので、ふぞろいな合格答案(以下、ふぞろい)を使いました。ふぞろいだと、この解答だったら20点の設問で15点、これだったら12点と色々な答えがあると分かります。この採点基準の方が私には向いていると感じました。スタディングのロジックマップではキーワードが足りなかったら何点になるかわからないです。全くダメなのか、半分は取れているのか。ふぞろいでは沢山の再現答案と得点開示を組み合わせているので納得感があるところもよいと感じました。一定のプロセスは考えましたが、雰囲気で解く方が性に合っていました。コンサルタントとしてはロジックに沿って問題を取り組むべきですが。最後に仕上げとしてLECの2次試験直前講座へ3回通いました。

――ふぞろいは何年分解きましたか。

事例Ⅰ、Ⅱは10年分、事例Ⅲ、Ⅳは13年分をやりました。それぞれ2周解いて、正解しなかったものは3周目も解きました。

――金融機関にお勤めで、事例Ⅳを13年分も解いたのは意外でした。

予備校の講師もおっしゃっていましたが、事例Ⅳは金融関係の人は注意が必要です。指標に対する考え方が、中小企業診断士で求められるセンスと違うからです。財務諸表を知っているか知らないかでいうと、よく知っています。しかし、銀行のセンスでは、財務指標だけ見てよいか悪いか判断をしがちです。事例Ⅳのように、与件企業の強みや弱みと財務を組み合わせて経営改善をおこなう視点がないので、問題を多く解き、考え方を切り替える事が必要でした。

2次試験の結果

――事例Ⅳの結果は。

事例Ⅳは55点の評価Bでした。実はNPVの問題の難易度が高い場合、その問いを捨てようと決めていました。年齢のこともあり試験中に升目を引いて細かい計算しても、80分という短い時間で終わらせることが難しかったです。そのため戦略上、NPVの勉強を少なくしました。第1問と最後の論述だけを取って50点、55点でもいいやというのが作戦でした。私が受験した2020年では、事例Ⅳの問題を一通り見た後に、“うん、これは全部やらない年だ“と最初の5分で決めました。

――ちょうど作戦通りの点数ですね。ほかの科目はどうでしたか。

たまたまです。NPVの代わりに、事例Ⅰ~Ⅲ、特に苦手だった事例Ⅲで解答パターン化の対策に時間をかけました。結果として、事例Ⅰ~Ⅲは全て評価Aを確保する事ができました。

向井 裕人 取材の匠メンバー、中小企業診断士

大阪府出身、福岡県在住。大学院では計算理工学を専攻。修了後は自動車の生産準備を支援する会社に入社して溶接、塗装工場で新ラインの立ち上げに関わる。その後はロボットオフラインシミュレーションソフトの企画・システム開発・展開に従事する。令和2年10月中小企業診断士登録。経営企画室に異動して、現在に至る。福岡県中小企業診断士協会所属。趣味は旅行、写真、英語。

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