<a><strong>【今井貴弘さんインタビュー】<br>MBAと中小企業診断士資格の双方を獲得して</strong></a>

【第2回 納得理解と論理を大切にした記述で合格】
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【今井貴弘さんインタビュー】

経営大学院の卒業を控えて、あらためて診断士試験の受験準備を開始した今井さん。どのような学習法を採用し、何を心がけて合格につなげたのかをうかがいました。

再挑戦ではひたすら過去問に取り組んだ

――合格した年は、どのような方法で学習したのでしょうか

2020年の再受験にあたって、予備校には通いませんでした。この時は完全に独学です。ノートも特に作らず、ひたすら問題集・過去問を繰り返しました。一次試験の過去問は少なくとも5回転したと思います。その中で苦手な部分を潰していったのですが、単純な暗記にはせず、理由をよく考え、納得して覚えることを心がけました。前後しますが、最初の受験に近い時期に、日商簿記検定とビジネス法務検定の勉強もしていました。知識の幅を広げておいたのも役立っていると思います。

二次試験の勉強法については、正直なところ、整理してお話しすることが難しいです。あの試験の合否は、やや運に左右される要素もあると思っています。唯一の正解があるという問題ばかりでもない。それで、正解のハッキリしている財務だけは確実に取ろうと考え、過去問をひたすら繰り返しました。他の3問については、書籍「ふぞろいな合格答案」(同友館)を参照して、一つ一つ自分の書いた答案を自分で添削しながら勉強しました。

――勉強にはどの程度の時間をかけましたか?

勉強時間としては、一次試験対策の時期は、1日3時間くらいです、それを4月から受験直前まで。二次試験のときは、毎日一つの事例に取り組んだので、おおよそ2時間くらいです。

論理と情報選択を大切にしつつ一気に書く

――二次試験終了後、自信のほどは如何でしたか?

「受かった!」という強い自信はありませんでした。まず、事例Ⅳは何とかなっているだろうと思ってはいましたが、「事例Ⅰから事例Ⅲまでは微妙だな」という気持ちでした。自分はマーケティングが不得意なために事例Ⅱが苦手で、令和2年度の問題も正直なところ「何だこりゃ」という気持ちでしたね。ストックしてあった知識をフルに動員して、何とか書き上げたというところです。結果としては、事例Ⅳは70点越え、他は60点台でした。

――不得意科目を含め、すべて基準ラインに達しています。比較的短い期間のなかで対策が奏功した理由はどこにあったのでしょうか。解答作成にあたって、コツや秘訣はありますか?

考えるべきは、論理構成と詰め込むべき情報の選択です。与件の中に、明らかに取り上げるべきポイントがあるので、それを絶対に落とさないということでしょう。

それから、これは半分冗談だと思っていただければよいのですが、あえて難しい漢字、熟語を使ったりしました。この試験は、作問と採点をするのが大学の先生だと思うので、カタい言葉を使用することで、採点者の目に留まるのではという淡い期待がありました。話が脱線したかもしれません(笑)。

――与件が提示するものを確実に捕まえて、論理的に書くということですね。漢字、熟語については、使い方しだいで、文章が引き締まるということもあるのでしょう。

分析したことを書面としてアウトプットすることは、仕事のうえでも行っているので、それを実践しました。同時に、私は感覚で文章を書くタイプだと思っています。具体的には、試験でも書きながら考えて、解答も自然にスッポリと収まります。事前にメモなどを作成する必要が全くないため、その分、はやく進むことになります。結果的に、制限時間に対してかなりの余裕を持つことができました。

吉田 潤

吉田 潤 取材の匠メンバー、中小企業診断士

神奈川県出身、1990年東京大学経済学部卒。約30年にわたり運輸関係企業に勤務し、財務、経営管理、調達、総務部門などを経験する。2021年、中小企業診断士登録。楽しみはゴルフと音楽と飲み食い。

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