【関哲生さんインタビュー】未来を拓くパスポートを最短距離で取得

【関哲生さんインタビュー】未来を拓くパスポートを最短距離で取得

【第1回 中小企業診断士資格の取得により、希望の異動を実現】

【関哲生さんインタビュー】

電機メーカー勤務の傍ら、日本工業大学の専門職大学院過程を修了し、中小企業診断士とともに、技術版MBAと説明されることの多いMOT(技術経営:Management of Technology)を取得した関哲生さん。第1回は、現在のお仕事と中小企業診断士としての活動状況について、お話をうかがいました。

企業内診断士として、大手企業のコンサルティングを手がける

――現在のお仕事をお聞かせください。

本業は電機メーカー勤務で、製造業向けの業務改善コンサルティングを行っています。
お客様の企業は、中小企業というよりも、大手企業が対象です。製造業向けと言ってもコンサルティングの対象は工場だけではなく、営業、人事や情報システムなど、様々な部門に入って業務改善活動を行っています。

また、工場のラインの形状で分類する場合、製造業は、プロセス系の製造業、組み立て系の製造業という分け方ができるのですが、私が得意としているのは、その中でも組み立て系の製造業の工場です。もちろん工場以外のところでも様々な種類のコンサルティングに取り組んでおります。

――普段のお仕事の中で、中小企業診断士としての知識が十分活かせそうですね。

中小企業診断士の知識は参考にはなるのですが、お客様の企業規模が大きすぎて、そのまま役に立たないこともよくあります。いわゆる1次試験でいうところの運営管理とか、2次試験でいうところの事例Ⅲで学習する内容は、お客様ご自身で当然のように既に取り組まれており、そのうえで何を改善するかを求められるからです。

ただ、大企業はスペシャリストの養成を重要視するため、組織が個別最適になっていることが多く、そこに中小企業診断士としてサポートする余地があると考えています。例えば、大企業の開発担当の社員は財務会計をよく知りませんし、逆も然り、というパターンが見られます。 

一方で、中小企業診断士は幅広い知識を持っているので、財務会計の知識を活用しながら開発部門の改善を考えるなどの検討、つまり全体最適の実現に向けた改善案を検討することが可能ですので、そのような点で力になれていると思います。

コンサルティング部門への異動を目指し、資格取得を決意。副業として開業も

――現在、中小企業診断士として、どのような活動を行っていますか。

2021年5月に中小企業診断士登録を済ませ、現在は個人事業主として開業し、活動しています。
具体的な活動としては、顧問先(1社)の経営支援をしており、その他、補助金事務局や復活支援金の登録確認機関として、書類作成などを行っています。

――中小企業診断士を目指したきっかけは何でしょうか。

もともとは無線装置の開発の仕事をしていたのですが、コンサルティングを行う部署へ異動したいと考えて、中小企業診断士を目指そうと考えました。
コンサルティングの仕事に興味を持ったのは、定年退職後の仕事を考えた場合、無線装置の開発よりもニーズがありそうだと考えたことがきっかけです。

――第一級陸上無線技術士の資格もお持ちですが、中小企業診断士×無線技術士ということで、今後、診断士活動にも活かしていこうということは考えていますか。

第一級陸上無線技術士の資格を直接的に中小診断士の仕事に絡めるということは特に考えていないですが、話のきっかけにはなりますね。私の名刺に無線の資格名を入れているのもそれが目的です。
ただ、お客さんが製造業で無線装置をやっている会社だと、技術的な相談事としてコメントを求められることもあります。

秋元 美信

秋元 美信 取材の匠メンバー、中小企業診断士

千葉県出身、東京都武蔵野市在住。東京工業大学工学部社会工学科卒業後、長期信用銀行に入行。その後、転職を経験しながらも30年弱の間、一貫して金融機関でのキャリアを積み上げつつ、2022年1月に副業にて経営コンサルティング事業を開業。IT関連と金融関連を得意とする。2022年5月中小企業診断士登録。趣味はゴルフと街歩き。

拓け!中小企業診断士の扉~養成課程奮闘編~カテゴリの最新記事