【関哲生さんインタビュー】未来を拓くパスポートを最短距離で取得

【関哲生さんインタビュー】未来を拓くパスポートを最短距離で取得

【第3回 中小企業診断士を目指すということ】
過去の記事:第1回第2回

【関哲生さんインタビュー】

第3回は、登録養成課程で得たものと、これから登録養成課程や中小企業診断士を目指す方へのメッセージについて、お話をうかがいました。

登録養成課程での苦労を通じて得たものとは

――登録養成課程を通じ、特に学びになった点を教えてください。

実践的な実習の経験は中小企業診断士として力を付けるのに非常に有効でした。また、色々なスキルや背景を持ったメンバーと一緒に実習を取り組んだ経験はすごく参考になりました。例えば、通常、見ることのできない他社での仕事のやり方を、同じ実習をしていく中で見ることができたというのは、よい機会だったと思います。

――登録養成課程の中で、特に苦労した経験を教えてください。

苦労したという意味だと、やはり時間の使い方ですね。
毎週火曜と金曜の夜、土曜日は終日、講義があり、課題が出た場合はそれ以外の日で対応しなければなりません。それに加えて大学院を卒業するために課題研究として、論文をまとめていく必要があります。それらを並行して行いますので大変でした。

――2次試験受験ではなく、登録養成機関でよかったというご経験はありますか。

やはり、机上の話ではなく、実際に会社を訪問して、しっかりお話が聞けたという点です。2次試験に合格し中小企業診断士となる場合は、このような経験は資格取得後でしかできなかったと思います。

――15名の同期の方との現在の関係を教えてください。

今でもチームでコンサルティングをやっています。一緒に勉強したことで、各々の得意分野、苦手分野をお互い熟知しているので、フォローし合うような関係ができています。ここをフォローしなければいけない、ここはフォローして欲しいという意思疎通が取りやすい仲間がいるのは強みだと思います。

登録養成課程を検討している人、中小企業診断士を目指している人へ

――登録養成課程に向いている人、向いていない人というのはありますか。

難しいですね。向いている人、向いていない人というよりも、登録養成課程で1年間学んだことを活用できる人かできない人かという表現の方が適切かと思います。 

登録養成課程を卒業することで十分な中小企業診断士としての実力を付けたうえで、すぐに中小企業診断士としての活動ができる人が、向いている人だと思います。また、その前に登録養成課程を卒業するためには、費用もかかりますし、努力も要求されますので、それだけの覚悟を持っていることが前提となります。

資格を取りたいだけという人もいるとは思いますが、費用や努力に見合う価値があるかという意味だと疑問が残ります。やはり、学んだことをその後につなげられる人が望ましいと思います。

――登録養成課程に興味を持っている人へ、一言お願いします。

自分が何を登録養成課程に求めているのか、何を目指しているのかを明確にする必要があります。自分に対する投資になりますので、求めているものや目指しているものが、自分にとって投資対効果に見合うものなのかをよく考える必要がある、ということを一番お伝えしたいです。

やはり受験勉強で合格する方法と比べると必要な費用も違いますし、それなりに回収するプランを描ける方が目指すべきだと思います。しっかり自分の将来像を描いたうえで目指してみてください。また、登録養成課程も様々な機関があるので、自分に合うところを選択するのがよいと思います。

――中小企業診断士を目指している人へ一言お願いします。

中小企業診断士の資格は、自分の未来を拓くパスポートのようなものだと思います。資格を取得しただけだと何も起きないですから。どこかにエントリーするための資格のようなものなので、そのパスポートをうまく使って将来を描く必要があります。そのような事を考えると、中小企業診断士の世界を目指すにはそれなりの覚悟をもってやっていただくことが大事だと思います。

秋元 美信

秋元 美信 取材の匠メンバー、中小企業診断士

千葉県出身、東京都武蔵野市在住。東京工業大学工学部社会工学科卒業後、長期信用銀行に入行。その後、転職を経験しながらも30年弱の間、一貫して金融機関でのキャリアを積み上げつつ、2022年1月に副業にて経営コンサルティング事業を開業。IT関連と金融関連を得意とする。2022年5月中小企業診断士登録。趣味はゴルフと街歩き。

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