【畑田清文さんインタビュー】変わる勇気をもって合格を勝ち取る

【畑田清文さんインタビュー】変わる勇気をもって合格を勝ち取る

【第3回 10年の受験生活を経て思うこと】
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【畑田清文さんインタビュー】

勉強会に参加することでOBの方からのフィードバックや気合をもらい合格を勝ち取った畑田さん。第3回目は受験生活を振り返り今だから言える気付きを共有していただきました。

多年度受験生が陥る罠

――生活習慣的な部分で、長く学習に取り組むコツのようなものはありますか。

空いている時間を有効に勉強にあてようとしていました。例えば、ICレコーダーに講義やキーワードの説明等を録音して、通勤時に聞き流しました。お昼休みも食事は5分ですませて残り時間を勉強にあてていました。それで何か習慣がついていたというか、勉強自体がルーティン作業になってしまっていた悪い部分もあったかもしれないですね。

――習慣化することでルーティンをこなすことが目的化していたと。

そうですね。「自分はこんなにやっている」という、努力する自分に満足してしまうというかそんな感じになっていたかもしれませんね。時間がかかっているのに全然進歩していないのではないかと自問する時期もありました。

最短ルートで合格するなら

――当時のご自身に今ならどうアドバイスしますか。

続けてきたルーティンを変えることには勇気がいりますし、何が正解なのかもわかりませんが、同じ結果が続くなら、勇気をもって何かを変えないといけないよと言いたいですね。具体的には早く勉強会に参加しろと言いたいです。

――思い切って勉強会に参加したのがよかったのですね。

隠れて勉強する、努力するという感じではなくて、勉強会とかオープンな場にどんどん参加して、他人に見てもらってツッコミをもらうというのが近道だったなと思います。そして勉強会に参加するためには、事前にベスト解答を準備しなければならないし、自分の考えをまとめておかなければならない。そういう緊張感をもって挑むことも大事ですね。

それが訓練になりますし、打ちのめされて恥をかくこともありますが、それも必要なことだと思います。実際には、勉強会のメンバーはいい人ばかりです。診断士の勉強をされている人に、そんなに悪い人はいないと思っています。皆さん、高い目標に向かって、不断の努力をされている方ばかりだと思いますので。

勉強自体はおもしろい。合格後はもっとおもしろい

――これから診断士を目指す方に向けてメッセージをお願いします。

2点ほどあります。診断士試験は難関試験だと思います。私もそうですが多くの受験生は苦戦されています。だからこそ合格者には、その分の責任が伴うような気がしています。自戒の意味も込めて、引き締めた行動をしようと思います。もう1点は、よく言われる話ですけど、あきらめなければ受かる試験だということです。これは間違いないと思います。

注意点として、長いこと診断士受験していると、試験勉強自体が面白くなってしまうことです。試験勉強も楽しいですが、中小企業診断士に登録してからのほうが断然面白いはずです。ぜひ一緒に仕事しましょう。


生駒 祐介

生駒 祐介 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1977年京都府生まれ、さいたま市在住。関西学院大学文学部英文学科卒業後、小泉成器株式会社に入社。営業担当として大手量販店への生活家電の商品提案、販売計画の立案を行う。営業管理職を経て現在は事業企画を担当。埼玉県中小企業診断協会正会員。日本キャッシュフローコーチ協会会員。趣味は食べ歩きと最新家電や健康法を試すこと。

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