【牛屋広和さんインタビュー】2次試験勉強時間1000時間で見事合格!多年度受験を通じて得たものとは

【牛屋広和さんインタビュー】2次試験勉強時間1000時間で見事合格!多年度受験を通じて得たものとは

【第1回 経営者に寄り添うために中小企業診断士を志す】

【牛屋広和さんインタビュー】

牛屋広和さんは20代後半から診断士試験の受験を開始し、2021年に6回目の挑戦で見事合格しました。2022年3月に第1子が誕生し、公私ともに多忙な毎日を過ごしています。そんな牛屋さんに現在のお仕事と中小企業診断士を目指した経緯についておうかがいしました。

地図が変わる仕事をする

――現在のお仕事について教えてください。

新潟が本社の建築会社に勤務しています。新卒で入社し、3年間は本社勤務、その後は東京勤務です。入社以来一貫して営業を担当しています。担当は民間施設の建築で、主にディベロッパー様が顧客です。マンションや物流倉庫など、10億円規模の施設の建築工事に携わっています。仕事を獲得したら終わりではなく、竣工までフォローして次の仕事にもつなげるのが営業の役目です。

――どんなところに仕事のやりがいを感じますか?

規模が大きい建物をフルオーダーメイドで建築しています。出来上がった建物を地図アプリに登録しているのですが、地図が変わっていく、街並みが変わっていくことにやりがいを感じています。営業は会社の顔ですから、時には自分に非がなくても謝らなければならないなどつらいことはあります。それでもお客様に「牛屋さんだから仕事を出すんだよ」と評価いただいたときは喜びが大きいです。

経営者に寄り添うために

――コンサルティングに興味を持ったきっかけを教えてください。

大学時代に経営学を専攻しており、経営戦略論のゼミに参加していました。ゼミでは実際の企業へのインタビューやビジネスプラン作成を実施しました。当時、立ち上がり間もないゼミで教授と一緒に手探り状態で活動していたことが思い出深いです。

また、私は自身が企業を経営することに興味があります。企業の社長は孤独な存在だと言いますが、社長はどんな悩みがあり、どのような言葉を求めているのか、自分が経営者の立場だったら、と考えるうちに経営者への親近感を感じるようになりました。

――中小企業診断士の資格を受験したきっかけは何だったのでしょうか。

大学卒業後、MBAを取得するために大学院への進学を考えていましたが、残念ながら実現しませんでした。そのような時に、ゼミ時代の恩師より中小企業診断士試験をすすめていただいたのがきっかけです。また、新潟勤務時代の顧客は会社経営者の方が多かったので、経営者を相手に仕事するのであれば経営全般の知識が必要と感じていました。

――受験歴について教えてください。

2015年より毎年受験し、2019年に1次試験を突破しました。2020年に2次試験を合格しています。1次試験を5回、2次試験を2回受験しています。受験校は、受験当初は診断士ゼミナールを受講、2019年と2020年はTACを受講しました。

――受験当初は苦戦したとうかがいました。

大学での勉強や会社での実務経験でカバーできる範囲は少なかったので、受験当初は診断士ゼミナールのオンライン講座を受講しました。勉強時間は毎年100時間程度で、動画を2倍速で視聴するなど、正直モチベーションも高くありませんでした。毎年科目合格はするのですが1次試験を突破するまでにはいたりませんでした。

惰性での受験からの脱却

――2019年と2020年に大きく勉強時間が増えています。どのような変化があったのでしょうか。

東京転勤後にお会いした顧客の社長が中小企業診断士の資格を保持しており、診断士資格について丁寧に説明していただきました。とても優秀な方だったので、ぜひ同じ資格を取得したいという気持ちが芽生えました。

――プライベートでの転機もあったのでしょうか。

2018年に結婚しました。子供ができることなどを考えると、これ以上長い時間を試験勉強にかけることができなくなると思い、本気で取り組む覚悟を決めました。

石川  直紀

石川 直紀 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1981年静岡県生まれ。東京都在住。インフラ系建設会社に18年間勤務。主に国際事業部門にて法人営業を担当し、海外プラント向け資機材納入に数多く従事。現在は経営企画に従事し、予算策定や中長期計画の推進を担当。2022年に中小企業診断士登録、東京都中小企業診断士協会城東支部に所属。趣味はバスケットボール観戦。3児の父。

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