【牛屋広和さんインタビュー】勉強時間1000時間で見事合格!多年度受験を通じて得たものとは

【牛屋広和さんインタビュー】勉強時間1000時間で見事合格!多年度受験を通じて得たものとは

【第2回 勉強会で仲間と切磋琢磨する】
過去の記事:第1回

【牛屋広和さんインタビュー】

大学時代からコンサルティングへの興味をもっていた牛屋さん。第2回は牛屋さんの受験への取り組みについておうかがいしました。

1次試験の勉強は隙間時間に

――1次試験を突破した2019年の勉強方法について教えてください。

それまでの4回の1次試験受験で基本的な知識はカバーしていましたので、2019年は過去問を用いた学習のみでした。教材はTACのスピード問題集と過去問題集を使用していました。

――1次試験前から2次試験の勉強を並行していたとのことですが、1次試験に対する不安はなかったのでしょうか。

直前期を除いて、2次試験の勉強の合間に1次試験の勉強をしていたイメージです。1次試験に対する不安はもちろんありましたが、苦手科目についてはTACの単科生を受講していました。結果的にも受験した4科目はすべて合格し、全科目60点を超えていましたので狙い通りの結果でした。

覚悟を決めて取り組んだ2次試験

――2次試験の勉強は合格した2020年に1,000時間も勉強しています。

TAC講師の辻井先生が主催する勉強会に参加していました。勉強会のリーダーを担当し積極的に取り組んでいました。辻井先生の方針で月110時間の勉強時間を求めていました。

――苦手科目はありましたか。

事例Ⅱですね。最初は事例Ⅳが苦手で、最初に受けたTACの演習で100点満点中15点しか取れませんでした。しかし、地道に演習を続けることで事例Ⅳについては最後の方は苦手ではなくなりました。一方、事例Ⅱに関しては、当初は得意だと思っていたのですが、勉強量に比例して得点が上がることがなく、本試験では2年連続B評価で最後まで手ごたえがありませんでした。

――月110時間の勉強時間をどう確保したのでしょうか。

勉強会だけでは勉強時間が足りないので、通勤時間などの隙間時間にふぞろいな合格答案(以下ふぞろい)の録音を聞いていました。与件文・問題・模範解答・キーワード、キーワード毎の点数を自分で音読し録音していました。録音したのは事例Ⅰ~事例Ⅲの5年分です。解答の選び方・キーワードの選び方が身につき、1事例につき5~10点分くらいの上乗せ効果があったと思っています。

――勉強会のリーダーは大変だったのではないでしょうか。

日程の調整や講師への連絡など、かなり大変ではありましたが、20回以上実施しました。土曜日に仕事があっても、仕事帰りに参加するようなこともありました。模範解答を各自で作成して仲間同士で議論することでモチベーション向上にもつながりましたので、勉強会に参加した意義は大いにありました。

コロナの影響で受験校の会場模試が中止になってしまう事態に遭遇しましたが、勉強会の有志で会場を手配し、仮想模試を実施したこともありました。

――合格した2020年には自身の解答プロセスができあがっていたのでしょうか。

はい。与件文の読み方はTACメソッドを利用していました。解答の書き方やキーワードはふぞろいを参考にしています。自分でファイナルペーパ―を作成し、お決まりのパターンには対応できるようにしていました。また、模擬試験や月刊企業診断の問題にチャレンジし、初見問題に対応する柔軟性も磨いていました。

合格の決め手は

――合格した2020年の2次試験の手ごたえはいかがでしたか。

試験会場では1番前の席でした。出入口が近くトイレにもすぐに行けたので、休憩時間を有効に使えて安心感をもって受験でき、「これは合格する年だな」と確信がありました。試験結果を待っている間も、「大丈夫だ」と不思議な自信がありました。

――合格の秘訣は何だったのでしょうか。

秘訣は物質面ではふぞろい、精神面ではTACの勉強会だと思っています。そして何よりも妻が応援してくれたことです。妻は英語の先生で私の試験勉強にも理解があり、受験生活を支えてくれました。

石川  直紀

石川 直紀 取材の匠メンバー、中小企業診断士

1981年静岡県生まれ。東京都在住。インフラ系建設会社に18年間勤務。主に国際事業部門にて法人営業を担当し、海外プラント向け資機材納入に数多く従事。現在は経営企画に従事し、予算策定や中長期計画の推進を担当。2022年に中小企業診断士登録、東京都中小企業診断士協会城東支部に所属。趣味はバスケットボール観戦。3児の父。

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