【第3回 二次試験の二日前に手ごたえを感じて事例Ⅰは91点】
過去の記事:第1回、第2回
人事部門の採用担当に携わりながら、2021年に中小企業診断士の一次試験、二次試験を高得点で見事ストレートで合格された木村桃子さん。
SNSを上手に活用した学習法の秘訣を、全3回の連載を通じて語っていただきます。
第3回目は、二次試験の取り組みかたや今後のビジョンをお聞きしました。
「あ、いけるかも!」と思えてきた二次試験二日前
――二次試験は正解が公表されず、特に初学者の方は方向感がなかなかつかめないと思うのですが、どういう形でご自身で工夫されてこられましたでしょうか。
なかなか傾向が掴めず、予備校とかテキストとかに依存してしまうと、それが私に合っているのかなと思うところが結構あったので、過去問も解きまくるくらいしかできなかったんですけど、最終的にLECの金城先生の「過去問総ざらい道場」というオプション講義を受けた時に、二次試験の傾向みたいなものが、つかめた気がしましたね。
――二次試験直前になると、コツが掴めたっていうような感触だったのですかね。
ありました。本当に超直前です。それまではすごく一生懸命勉強しても勉強してもわからない感じだったんですけど、ふわっと、「あ、いけるかも!」みたいな感触が本試験二日前ぐらいにありました。ただ、事例Ⅲはやっぱりそれでもまだわからなくて、全然結構直前まで事例Ⅲはバタバタしていました。
また事例Ⅳも苦労しました。ただ絶対NPVの問題を取りに行こうと思ったので、徹底して基本的な問題は解けるように繰り返し練習していましたね。
模試とか答案練習は1日のスケジュール感だったりとか、1日で4事例を解き切るみたいなところの大変さを味わうとか、時間管理の観点で受けていましたね。点数が悪くて落ち込んだりみたいな事はなかったです。
そして事例Ⅰは91点
――次に試験直後の手応えをお聞かせいただければ、と思います。
「絶対に落ちた」と思いました。事例Ⅲぐらいから様子がおかしいぞって、それで事例Ⅳで完全にダメだっていう風に思いましたね。
――合格発表時を教えていただければ、と思います。
「私、絶対落ちた」と思っていたので、本当に信じられなくて、両親とか友達とかに写真を送って見てもらったり、何回も確認しましたね。だから、受かって泣いたとか、嬉しかったみたいな感想もなかったです。「もう意味がわからない、え?」みたいな感じでした。
――合格して風景が変わったみたいなことがあれば、教えてください。
仕事を進めたりと、人との交流をしていくうえですごくよかったなっていう風に思っています。色々見え方も変わりました。あとはシンプルに、文章力が上がったかなという感じですね。
――中小企業診断士として、将来取り組みたいこと、今後のビジョンを教えていただければ、と思います。
まず直近でいうと、まず資格試験の講師になります。講師経験を生かして、中小企業診断士としての様々なセミナーだったり、人材教育とか育成に注力していきたいなと思っています。
私は企業を診断するよりも、学んだことを生かして、診断される側の経営者とかになりたいと思います。色々な企業をみたうえでできることってあると思うので、将来的に経営する側に行きたいなと思っています。
――最後にこれから受験を考えている方に、メッセージがあれば、教えていただければ、と思います。
やればやっただけ伸びる試験だと思います。センスで受かっている人もいますが、私はやればなんとかなる試験だと思っているので、頑張ってくださいみたいな感じです。
――本日はお忙しい中、ご協力いただきましてありがとうございました。
小川 浩司 取材の匠メンバー、中小企業診断士
神奈川県出身。生命保険会社でコールセンター業務をつうじて、年間10,000名を超えるファイナンシャルプランナーの相談業務に携わる企業内診断士。診断士業務と合わせ、「寿司職人」「ワインエキスパート」としてシェアキッチンで飲食業にも携わる。趣味は映画鑑賞で年間100本以上劇場で鑑賞をしている。