【菅 原 寅 太 郎さんインタビュー】34年間務めた銀行からの退職を1週間で決断。養成課程を卒業した独立診断士

【菅 原 寅 太 郎さんインタビュー】34年間務めた銀行からの退職を1週間で決断。養成課程を卒業した独立診断士

【第1回 地方銀行に勤めた経験から中小企業診断士取得を目指す】

【菅 原 寅 太 郎さんインタビュー】

地方銀行に勤めながら中小企業診断士養成課程(以下、養成課程)を経て、登録から1年後に中小企業診断士として独立された菅原寅太郎さん。第1回は、中小企業診断士を目指したきっかけから、1次試験合格までのエピソードを中心にお話しいただきました。

中小企業診断士を取得するきっかけ

――試験を受験しようと思ったきっかけを教えてください

新卒から地方銀行に勤めていました。地方銀行のお客さんはほとんど全部中小企業なので、身近で話は聞いていました。
銀行の中にいると、どうしても銀行の方針に引っ張られてしまいます。中小企業の立場に立ったアドバイスができるかというと、必ずしもそうでもなくて、銀行の都合のいいアドバイスをせざるを得ない状況もありました。それはどうなのかなという気持ちもありまして、中小企業診断士の取得に至りました。会社で診断士資格を推奨していた時期もありましたので、それで取得したというのもありますね。

波乱の受験生生活

――1次試験を突破するまでの期間を教えてください。

1次試験は、5回受けました。勉強を始めたのが2012年頃だったと思います。最初の年に勉強を始めたのが5月からで、試験まで2か月程度しかありませんでした。なかなか勉強時間も取れず、その年に合格したのは2科目でした。

その翌年ですね、不覚にも骨折をしまして、ギブスが外れたのが4月くらいでそこから勉強スタートになってしまいました。手が動かせないと勉強ってできないんですよね。なので、しっかり勉強に取り組めたのは3年くらいですかね。

―― 1次試験挑戦中に、並行して7つの資格を取得されていますね。

応用情報技術者試験は情報システムの科目免除のために取得しました。情報システムの平均点が合格点を下回る年があって、これはもう合格するのは難しいと考えて、科目免除を目指す方針に切り替えて応用情報技術者試験を受けたというわけです。

それ以外の資格は、中小企業診断士の勉強で得た知識で取得できるなら、受けてみようかなという感じでしたね。あとは、他の試験でも通用するのか?という腕試しでやっていたところもあります。

養成課程を選んだ理由

――養成課程に進まれた経緯について教えてください。

1次試験に合格した年に1度、2次試験は受験しました。2次試験をそのまま受けて合格を目指すという選択肢もありましたし、翌年に合格できるかなという手応えもあったのですが、なかなか何年も合格できないという人も周りにいました。それを見て、私は年齢的な問題で時間があまりないと考えていたので、養成課程に行こうと決めました。

――東洋大学の養成課程を選んだ理由を教えてください。

家から近かったのが理由の1つですね。自転車で行って帰ってこられる距離でした。また、東洋大学の養成課程に通っていた知り合いがいたので、事前によく話を聞けていて自分に合うなと感じていたからです。

――養成課程もなかなか倍率が高いと聞いています。試験を受けるうえで対策や、ご自身のバックグラウンドで活かせたことはありますか?

何が出題されるのかわからなかったので、特に対策とかはしていませんでした。ケース面接のような問題が出ましたが、企業のお困りごとに対しての対応策をきちんと論理的に述べることができればいいので、過去の経験を活かすことができて特に苦労はしなかったですね。

木村桃子

木村桃子 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1994年生まれ。東京都在住。服飾系大学を卒業後、新卒でアパレル販売職や人材派遣会社を経て、マーケティングコンサル会社に転職し人事部採用担当に従事。合格後は資格予備校講師としても活動中。 趣味は美容。特技は事例Ⅰ(91点)。

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