【近藤将太郎さんインタビュー】 市販教材を厳選し効率的に、独学で短期合格!

【近藤将太郎さんインタビュー】 市販教材を厳選し効率的に、独学で短期合格!

【第1回 就職したら営業に配属。提案できるようになりたくて】

【近藤将太郎さんインタビュー】

システムインテグレーターとして情報・通信会社にお勤めの近藤将太郎さん。多忙な業務の傍ら、効率的な勉強で中小企業診断士に合格されました。その取り組みを3回シリーズでお届けします。第1回は、若くして中小企業診断士を目指されたきっかけや現在のお仕事との関係をうかがいました。

お客様の価値向上へご提案

――はじめに、現在のお仕事を教えてください。

いわゆるシステムインテグレーターです。現在はお客様の基幹システムの開発に携わっています。どこから手を付ければよいかわからないという状態のお客様に対して、ITコンサル的な上流のところから入り、少し下流の設計開発やそのプロジェクトリーダーといったところまでをやっています。

――上流工程から入るにあたって、心がけていることはありますか?

現在のお客様のビジネスがBtoCで、私自身がこのお客様のカスタマーでもあるので、ユーザー目線に立って、「どういったことをすると顧客満足度の向上に寄与し、お客様の資産価値が上がるか」といった提案をするよう心がけています。たとえばアプリでも、競合会社のアプリをそのまま真似するのではなく、お客様が持っておられるデータや顧客情報をもとにして、さらにより高い付加価値をつけられるような方法を提案するようにしています。

――お仕事でやりがいを感じるのはどんなときですか?

お客様は大きな会社ですので、実際にマーケットに出回っているものを目にする機会があります。アプリを見ると「ここは自分が提案したところだ」というものを発見することがあり、そんなときにやりがいがあるなあと感じます。

技術系の自分が営業配属に、提案できるようになりたくて

――お若いようですが、お歳をうかがってもいいですか?

2022年で28歳、入社5年目になります。

――20代の若さで中小企業診断士を受験されたきっかけは何ですか?

資格を取ろうと勉強を始めた当時は、開発部門ではなく営業にいました。高校生からずっと技術系で、大学も情報学部でした。それが就職したら営業に配属だったので、当時は仕事の進め方や考え方がよくわからない状態でした。お客様に提案しようと思っても、お客様の経営層が考えていることがわからないとよい提案ができないので、上司に「何か体系的に勉強できるものはないですか?」と相談したところ「中小企業診断士という資格があるよ」と紹介されました。

――中小企業診断士の勉強をしてよかったと思いますか?

勉強の過程で経営の知識を体系的に学べたというのはとてもよい経験だったなと思います。お客様に提案する前の資料集めの段階で、IR情報や国の施策などの外部環境の情報を調べることがあります。そういった情報、特に財務関係は勉強していないと読んでもわからなかっただろうなと感じることがあって、そんなときに勉強してよかったなと実感します。

「自分の知識で支援できる」が自信に

――中小企業診断士としての実務への取り組みを教えてください。

これまで、実務従事をはじめ、補助金の審査側や事業計画書を書く仕事、実際の支援などもお手伝いさせていただきました。

――支援のお仕事をやってみていかがでしたか?

まず一番初めに担当したのが中小企業のIT導入支援だったのですが、その中小企業ではまだITを使いこなせていない状態でしたので、「自分の知識でも支援ができるんだ」という自信がつきました。会社に所属していると、一人では何もできない状況が結構あるのですが、「中小企業にとっては、ちょっとした知識でも有益になるんだ」ということをそのときに身をもって感じました。

――それが中小企業診断士になってよかったなと思われるときですか?

そうですね。中小企業の方に対して自分の持っている知識や経験を使って支援して、それが実際に成果につながって感謝していただけたとき、すごくいい仕事だなと感じます。

栗山 敦

栗山 敦 取材の匠メンバー、中小企業診断士
兵庫県出身、神奈川県在住。大学卒業後、半導体メーカーに30年以上勤務し、LSI製品の設計開発に幅広く従事。現在はIPコア(設計データなどの知財商品)の事業企画と商品化業務を担当。2021年11月中小企業診断士登録、神奈川県中小企業診断協会会員。地元企業を支え、地域発展に貢献すべく活動中。

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