【近藤将太郎さんインタビュー】市販教材を厳選し効率的に、独学で短期合格!

【近藤将太郎さんインタビュー】市販教材を厳選し効率的に、独学で短期合格!

【第2回 教材を厳選、ゴールを見定め全部やりきる】
過去の記事:第1回

【近藤将太郎さんインタビュー】

システムインテグレーターとして情報・通信会社にお勤めの近藤将太郎さん。多忙な業務の傍ら、効率的な勉強で中小企業診断士に合格されました。その取り組みを3回シリーズでお届けします。第2回は、1次試験の教材選びと学習方法についてうかがいました。

しっかり勉強したところは点数が取れる

――試験勉強を始めた時期と受験回数を教えてください。

受験を始めたのは2019年で、1次試験2回、2次試験1回で合格になりました。1次試験1回目は企業経営理論、運営管理と経営情報システムの3科目合格です。仕事がIT系なので、さすがに情報システムは落とすわけにはいかなかったですね。

――1次試験の学習スタイルとお使いになった教材を教えてください。

ほぼすべて独学です、TACの市販テキストを買って自分でやっていました。

――学習の進め方はどのように管理していましたか?

あまり決まった勉強時間は設けず空き時間に少しずつやり、まとまった時間が取れてやる気があれば、きちんと机に向かって取り組むようなスタイルでやっていました。

――そのスタイルでモチベーションが下がることはありませんでしたか?

やっぱりありましたね。私の勉強法は完全に自分のモチベーションに左右されるやり方なので、やる気が出ないときは2カ月も3カ月も全然勉強しない時期があり、すごく波がありました。

――そんな中で1次試験を翌年も受けようと思ったのはなぜですか?

1年目の1次試験は科目合格しかできなかったのですが、受けた手ごたえはあって、しっかりと勉強したところは点数が取れていたので、これだったら1次試験はいけるだろうという気持ちがあったからです。あとは、「合格したらかっこいいな」という下心というか、そういう気持ちもありましたね(笑)。

ただ、1回目を受けて科目合格したあと、次は1年後になってしまいますよね。私は1年間モチベーションが持たないんですよ。1年目の1次試験が終わった後から半年くらいは勉強しなくて、試験の半年くらい前から「少しずつやるか」という感じで再開して、ラスト1、2カ月でスパートをかけるような勉強をしていました。

自分の目で教材を厳選、ゴールを見定め、他に手を出さない

――どのような取り組みが成功につながったのでしょう?

参考書や問題集、過去問の解説書といった教材をきちんと選んだところが一番よかったと思っています。教材を選ぶ時間は一瞬ですが、使う時間は何百時間もあります。そこの比率をちょっと見直そう、教材選びにしっかり時間をかけようと思っていました。

テキストもそんなに種類があるわけではないので、本屋で熟読してみて、「ああこれだったらいけるな」、「これをやり切ってしまえば受かるだろう」というある程度の感触を得てから買い揃えました。そして、そこからはもう追加しないようにすることを自分の中でルールとして決めたのが成功につながったのだろうと思います。

――本屋で選ぶだけですか、他の情報源は活用されましたか?

テキスト選びでは、amazonのレビューなどは見ていましたが、自分に合うかどうか、たとえば文字サイズだったり、図の多さだったり、そういうところはやはり自分の目で見て判断しました。他の情報はほとんど活用できていないですね。恥ずかしながら、タキプロや一発合格道場など受験生支援団体の存在を知ったのは合格したあとでした。

――ITストラテジストの試験も一発合格されたとうかがいましたが?

元々、ゴールが見えているもの、これを全部覚えればだいたいOKというような勉強が得意でした。中小企業診断士もテキストを絞ることでゴールが見えると、「これが全部できれば受かるんだ」というポジティブな方向に気持ちが動きますし、教材の残りの冊数で進捗状況を可視化できたというのもよかったかなと思います。

栗山 敦

栗山 敦 取材の匠メンバー、中小企業診断士
兵庫県出身、神奈川県在住。大学卒業後、半導体メーカーに30年以上勤務し、LSI製品の設計開発に幅広く従事。現在はIPコア(設計データなどの知財商品)の事業企画と商品化業務を担当。2021年11月中小企業診断士登録、神奈川県中小企業診断協会会員。地元企業を支え、地域発展に貢献すべく活動中。

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