【南 肇之さんインタビュー】 企業内診断士の挑戦~会社を辞めずにどこまでできるか~

【南 肇之さんインタビュー】  企業内診断士の挑戦~会社を辞めずにどこまでできるか~

【第1回 企業支援から講演,執筆まで 。2つの協会で活躍中】

2018年に中小企業診断士登録。大手流通小売業に勤務しながら,中小企業診断士としても活躍する南肇之さん。1回目は診断協会での活動についてお聞きしました。

イチからAIを勉強して講演・執筆へ

―雑誌「企業診断」6月号でAIについて記事を書かれていましたね。

京都府中小企業診断協会の研究会活動の一環です。所属する研究会で研修会を開催し,AIをテーマに講演したことから執筆の話につながりました。AIの専門家ではないため一から勉強しました。最初はできるかなと思いましたができましたね。もちろん詳しい方に教えてもらいながらでしたが,結果的に活動の幅を広げることができました。「企業診断」に名前が載ったことで,有名人になりたい小学生の息子から「お父さんすごいなっ,追いつけへん」と言われたことも嬉しかったですね(笑)

企業支援は膝詰めで関わる

―滋賀の協会では再生支援に取り組んでいるそうですね。

滋賀県中小企業診断協会では企業の経営改善や再生計画作成案件に関わっています。財務部門で長年仕事をしてきたので,管理会計については人と違うものを持っていると自負しています。管理会計の肝は予実管理にとどまらず,PDCAに収れんさせていくことです。書面を渡して「はいどうぞ」というだけではうまくいかないので伴走しないとだめですね。この辺は企業人としての経験値が大きいです。

関わっている案件でもできるだけ膝詰めでやっています。実効性のある改善案や再生計画を作るため,何をするかを突き詰めて社長さんに考えてもらい,数字の根拠をきっちり書き留めるように依頼しています。こと、融資に掛かるような場合は、金融機関が納得するものを作らないといけないので,私もできるだけ頻繁に訪問して取り組んでいます。

報酬はすべて妻に

―これらの活動のきっかけは何ですか?

参加している研究会の先生からのお声掛けですね。協会や先生によって様々なカラーがありますが,研究会によっては収益事業にも関わるチャンスがあります。勤務先には副業申請を提出していますので,高額ではないけれど報酬も受け取れます。いただいた報酬はすべて奥さんに渡しますけどね。診断士活動をやっていると,家に居ないことが増えるので気遣いが大切です。

佐藤 智美 取材の匠メンバー,中小企業診断士
大手共済事業団体で経営理念の策定や新店舗立ち上げ、チラシ、雑誌等紙媒体を中心とする広告宣伝等に取り組んできた。また顧客向けセミナーも多数企画し、集客力には定評がある。
趣味は投資。2019年秋社会保険労務士登録予定、ファイナンシャルプランナー。

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