【⼩野慎介さんインタビュー】トライアンドエラーを繰り返して迫った2次試験の本質

【⼩野慎介さんインタビュー】トライアンドエラーを繰り返して迫った2次試験の本質

【第3回 今までのキャリアにかけ算】
過去の記事:第1回第2回

【⼩野慎介さんインタビュー】

ベンチャー向けのマーケティングコンサル会社を経営する小野さん。1次試験はストレートで合格するも、2次試験に苦戦され、トライアンドエラーを繰り返して2次試験の本質に迫ったようです。第3回は、受験生へのアドバイスと今後の展望についてうかがいました。

アドバイスを聞くなら多年度合格者

――受験前後で試験に対するギャップはありましたか?

ストレート合格するつもりだったので、合格するまで3年かかると思っていませんでした。ただ、自分なりに全力で取り組み、さまざまな気付きを得て最終的に合格できたので後悔はありません。

――受験生に対してなにかアドバイスはありますか?

合格まで複数年かかった人の攻略法を聞くとよいと思います。ストレート合格をした人の話は魅力的に聞こえますが、その人独自の要素が強くて参考にしづらいと感じることが多かったからです。なので、複数年かけてトライアンドエラーを繰り返した人の攻略法の中に、使えそうなコツを見つけるほうが役に立つように思います。

中小企業診断士取得で広がったターゲット層

――中小企業診断士に合格して間もないと思いますが、中小企業診断士としてなにか活動されていますか?

まだ何もしていません。2022年2月の実務補習を15日間コースで受け、同年5月に中小企業診断士として登録されたばかりなので、実務補習を受けたのと、協会の申込みをしたくらいです。

――今後はどのような活動をしていきたいですか?

もともとはマーケティングコンサルという自分の生業があって、付加価値としてコンサルタントの作法や知識を身に着けたいというのが資格取得の目的だったので、中小企業診断士としての活動は考えていませんでした。
ただ、勉強していくうちに中小企業診断士という領域でも何か取り組みたいという気持ちが出てきたのが正直なところです。今までは創業期~成長期のベンチャー企業をメインターゲットとしてきましたが、ベンチャーに属さない中小企業も支援してみたい、それが中小企業診断士の責務だと考えるようになりました。

「社外取締役になりたい」

――10年後の展望はありますか?

複数の会社の社外取締役になりたいと考えています。これは中小企業診断士に合格したからではなく、独立したときに思い描いていたものです。前職では上場企業の役員をやっていたのですが、取締役会にいた社外取締役が我々のような若い経営陣のサポートをしていて、その姿に憧れを抱いていました。今後マーケティング領域を支援する社外取締役として複数社に関与するのが人生の1つの目標です。

――最後に、小野さんが思う中小企業診断士の魅力はどのようなものでしょうか?

まだ登録したばかりなので魅力を伝えられる立場にないのですが、私のように、経営に関する基本的な知識の習得という目的だけでも受験する価値はあると思います。今までのキャリアに、コンサルタント唯一の国家資格「中小企業診断士」というブランドを掛けあわせることで、各々の人生で磨いてきた能力・経験をより高いレベルへ昇華させることができる資格だと思っていて、そこに魅力を感じています。これから中小企業診断士としても活動し、トライアンドエラーを繰り返しながら、この資格の自分なりの魅力を見つけていきたいですね。


近藤 将太郎

近藤 将太郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
1994年に静岡で生まれ、現在は神奈川在住。埼玉大学大学院理工学研究科を修了後、大手システムインテグレータにて、営業・客先常駐を経てSEとして従事。顧客経営層の考えを理解するために資格取得を決意。2021年1月中小企業診断士合格。同年10月中小企業診断士登録。岡山で塾講師をしていたこともあり、地方創生や教育に興味あり。 ITストラテジスト、珠算検定2段。趣味は「趣味探し」。

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