【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【鈴木建さんインタビュー】短期独学ストレート合格を果たした10ヶ月勉強法!

【第1回 強みを定年後の武器へ】

【鈴木建さんインタビュー】

地元電力会社の経理部門で経験を積み、その後、監査役室(当時)に勤務しながら、2018年に独学ストレート合格を果たした鈴木さん。第1回は、当時の状況や中小企業診断士を目指したきっかけについてうかがいました。

定年後の不安を希望へ

――ご経歴と受験時の状況を教えてください。

大学卒業後、地元電力会社に入社し、経理部に配属されました。2016年7月に監査役室へ異動となった後、診断士試験に合格、2022年2月に独立開業しました。受験時に所属していた監査役室は、年齢層が高めの部署だったのですが、経理部と違って比較的、定時に退社できたので勉強時間を確保しやすかったんです。経理部にいたら受験していなかったと思います。

――ベテランが集結する部署への異動が転機となったのですね。

メンバーの多くは定年が近いこともあって、「今後どうする?」という話題がよくでていたんです。話を聞いていると、定年後の働き方を決定するタイミングを55歳と考えたら10年もないな、今後どうしようかと考えるようになって。その時は、早期退職は考えていませんでしたが、周りの話を聞いていると、何か資格があったほうがいいと思いました。

――中小企業診断士を選ばれた理由は。

2017年12月に、本屋で立ち読みしたのが中小企業診断士の本でした。長年の経理経験と学生時に公認会計士の勉強をしていたことが私の強みだと思っていたので、中小企業診断士だったら経済学と財務会計にアドバンテージがあって有利かなと。仕事柄、会社法の知識もあったので、他の試験に比べれば中小企業診断士の試験は受かりやすいのでは、と思い受験を決めました。

鈴木流 独学のすゝめ

――独学を選んだ理由を教えてください。

勉強を始める前に、ある試験対策本を読んだのですが、その本に「独学で受かる」と言い切ってあって納得できたからです。その後、2018年1月に、初見でTACの一次試験過去問題集を2年分解いてみました。当然、合格点には届きませんでしたが、頑張ればできそうだという手応えはありました。

――独学で感じたメリットとデメリットは。

メリットは、自分のペースで勉強できることですね。それが結果的に、勉強の効率化につながったと思います。デメリットは、ある意味孤独な戦いだということ。ただ、私は割と一人でいることが好きなタイプなので、それほどデメリットは感じなかったです。

――モチベーションへの影響はなかったのですか。

性格的にあまり影響はありませんでしたね。ただ、客観的に自分が今どの位置にいるのかわからないので、そこが不安材料でした。それ以外では、疑問点などを先生に質問できないことでしょうか。ですが、2次試験は解答が発表されないので、先生に答えを聞いたとしても納得できたかどうかはわからないですね(笑)

過去問を活用した自己分析

――勉強を始める前に、過去問をいきなり解いたのは何故ですか。

参考にした試験対策本の勉強法に倣ったということもありますが、インプットが無い状態で解いて、受かりそうかという感触を確かめたかったのと、傾向やレベル感を把握するのが大事だと思っていたので、そういう意味でも最初に過去問を解きました。

――自分の状態を知る、ということですか

そうです。解いた後は、TACのスピードテキストのインプットを始めました。インプットが終わってから、成果を確認するために過去問題集の残り3年分を解くという方法をとりました。


境田 美穂

境田 美穂 取材の匠メンバー、中小企業診断士
宮崎県在住。法政大学経済学部卒。税理士事務所で中小企業の税務・アドバイザリー業務に携わり、2020年度中小企業診断士試験に合格。現在は、コンサルティング会社で宮崎を支える中小企業のブレインを目指し、日々研鑽中。

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