【小川浩司さんインタビュー】“握りもよし”“副業もよし”“診断もよし”三方よしの多才な中小企業診断士

【小川浩司さんインタビュー】“握りもよし”“副業もよし”“診断もよし”三方よしの多才な中小企業診断士

第1回 資格の相乗効果で中小企業診断士試験に合格

【小川浩司さんインタビュー】

不動産業での営業職、製薬会社のMRの経験を経て、現在は生命保険会社の商品開発部門で活躍されている企業内診断士の小川浩司さん。第1回目は中小企業診断士資格を取得したきっかけについてお話をおうかがいしました。

中小企業診断士資格を目指したきっかけ

――中小企業診断士を取られたきっかけを教えてください。

私は社会人になって29年目なんですが、昔、不動産鑑定士を目指して勉強したり、その後証券アナリストの勉強に取り組んでいました。そのおかげで、経済学と財務・会計の勉強をそれなりにしていたので、これまでの勉強の延長線上の資格として中小企業診断士の資格に興味を持ったことがきっかけです。

――他にはどのような資格をお持ちなのでしょうか

他には、宅地建物取引主任者・ファイナンシャルプランナー・管理業務主任者、あと変わったところでは、製薬会社にも勤めていたことがあったのでMR(医薬情報担当者)資格も持っています。また、私は中小企業診断士の勉強をしながら寿司の学校にも行っていまして、中小企業診断士合格のタイミングで寿司の学校も卒業したので、寿司を握ることができます。先日は鎌倉のシェアキッチンをお借りして、実際にお客様をお呼びして寿司を握らせていただく機会がありました。

――他の資格をお持ちのなか、なぜ中小企業診断士の資格を目指されたのですか

自分は、何か一つのことをやっていても、ただで帰ってくるのはもったいないという性格なので、勉強の相乗効果を考えた結果、中小企業診断士を目指しました。ただ、中小企業診断士の勉強が面白くなってしまって、証券アナリストの勉強が疎かになってしまい、こちらの方は多年度受験生として今でも挑戦しているという状況です。

仕事と中小企業診断士のシナジー

――今はどのようなお仕事をされているのでしょうか

今は生命保険会社で商品開発部門のなかで、主にマーケティングの仕事をしています。その中で、いろいろな営業さんからのお悩み事とか、相談事を受ける機会があります。その過程の中で、こういう中小企業の社長さんが保険考えていますという相談に、保険を使った退職金や勇退資金の提案をすることによって中小企業との関わりをもっています。

――他にはどのような形で中小企業との関わりをお持ちなのでしょうか

保険業界の話になってしまうのですが、近年は国税庁の締め付けが厳しくなってきて、従来認められていた保険を使った節税対策が封じ込めされています。ただ、自分の財務・会計の知識を活かして、中小企業のバランスシートを強化して、資産形成に役立てるとか、そのような切り口で中小企業の側方支援的なことができるのかなと考えています。

中小企業診断士としての今後の活動について

――定年後に中小企業診断士としての独立を考えられているとのことですが、定年後のプランについてお聞かせください

定年後のポートフォリオとしては、将来保険代理店として独立することを考えています。その中で、中小企業向けの保険提案とか、相続体対策とか、専門性に特化した特徴のある保険代理店として独立するということをポートフォリオとして考えています。また、寿司職人としても、4月から出張鮨とか、5月の連休で3回ほどお客さんの前で握ったりしましたので、そちらの方も、自身の定年後のキャリアアップの一つとして考えています。


菅原寅太郎

菅原寅太郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都出身。立教大学法学部法学科卒業。その後、東洋大学大学院経営学研究科中小企業診断士登録養成コースを経て、2020年に中小企業診断士登録。千葉県の地方銀行で34年間にわたり、中小企業のさまざまな課題を解決。2021年に“金融機関の裏の裏まで知っている中小企業診断士”として独立。公的機関の専門家派遣・補助金支援をはじめとして活躍中。特技はロシアの格闘技SYSTEMA。

拓け!中小企業診断士の扉~受験奮闘編~カテゴリの最新記事