【小川浩司さんインタビュー】“握りもよし”“副業もよし”“診断もよし”三方よしの多才な中小企業診断士

【小川浩司さんインタビュー】“握りもよし”“副業もよし”“診断もよし”三方よしの多才な中小企業診断士

【第2回 最終的に選択した受験校はこちらでした】
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【小川浩司さんインタビュー】

不動産業での営業職、製薬会社のMRの経験を経て、現在は生命保険会社の商品開発部門で活躍されている企業内診断士の小川浩司さん。第2回目は中小企業診断士資格受験時代の学習方法についてお話をおうかがいしました。

1次試験の学習について

――1次試験の学習をどのようにされていたのか教えてください。

私は2019年の年初からLECの新宿校に通い始めました。ただ、中小企業診断士の試験は、2次試験でみな苦労していると聞いたので、いきなり2次専科から始めました。最初は、1次試験は適当に勉強していればなんとかなるだろうと思ったのです。ただ春頃から、この状態では1次試験間に合わないと感じ始めてLECの1次講座も通い始めました。

――1次試験の得意科目不得意科目について教えてください

私は、経済学と財務・会計の勉強は、以前に不動産鑑定士や証券アナリストの勉強をしていたこともあり、実質勉強時間は20時間程度でした。そのほかの、企業経営理論・運営管理・中小企業政策が苦手で、過去問を解いても40点取れるか取れないかの状態が直前期まで続いてかなり苦労をしました。最初の1次試験は1回で合格しましたが、その後、2次試験を2回連続で不合格となり、その翌年は再度1次試験からのやり直しになりました。そのときに役立ったのがEBAの1次用通信講座で、ずっと聞き続けていました。例えば、企業経営理論・経営法務は両方100回以上聞きました。

2次試験の学習について

――2次試験は何回受験されたのでしょうか

2次試験は(2019、2020、2021年)の3回受験して、3年間の2次試験学習時間は約600時間でした。

1回目の試験は、はじめての2次試験でもあり、3割4割ぐらいの理解度しかないまま受験して不合格となりました。2回目の試験は、答練とか模擬試験もいい点数を取っていたのですが、考えすぎと、素直さが不足していて不合格となりました。さすがに2回目の不合格の時は、大庭先生や立花先生に泣き顔で相談したのですが、最終的には「頑張りましょう」という言葉に後押しされて、3年目もLECでお世話になりました。

――2次試験の勉強の仕方についてどのようにお考えですか

例えば、与件文に書いてあることを素直に書くのが、自分に合っていました。例えば、EBAでは理論理論で埋めていけという指導もありましたが、自分は、最終的にLECの教えを重要視しました。いろいろな受験予備校を受講しましたが、最終的には、LECで指導を受けたことが間違えていないことの裏づけを取るために行っていました。

――2次試験の事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの攻略方についてどのようにお考えですか

事例Ⅰであれば、本当に素直に書くということですね。事例Ⅰは、点数に自信がなかったので、55点ぐらいを狙おうみたいな感じで、とにかく素直に書くことを心掛けていました。

事例Ⅱ・Ⅲは、とにかくSWOT分析を緻密にやっていました。特に事例Ⅲは、SWOTをベースに攻めやすいところから取りかかるということです。例えば最後の経営戦略の問題は大体SWOTに紐づいているからそこを攻めていくなどを心掛けていました。
事例Ⅳは、LECの大庭先生に「NPVは1割の人しかできないけども、CVPは3割の人ができる。CVPを間違えたら顔見せるな」と日々厳しく言われていたので、CVPだけはもう絶対間違えないということを意識して復習していました。


菅原寅太郎

菅原寅太郎 取材の匠メンバー、中小企業診断士
東京都出身。立教大学法学部法学科卒業。その後、東洋大学大学院経営学研究科中小企業診断士登録養成コースを経て、2020年に中小企業診断士登録。千葉県の地方銀行で34年間にわたり、中小企業のさまざまな課題を解決。2021年に“金融機関の裏の裏まで知っている中小企業診断士”として独立。公的機関の専門家派遣・補助金支援をはじめとして活動中。特技はロシアの格闘技SYSTEMA。

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