【豊田崇文さんインタビュー】最大効率を貫く秘訣とは?ストレート合格実現の心構えに迫る

【豊田崇文さんインタビュー】最大効率を貫く秘訣とは?ストレート合格実現の心構えに迫る

【第2回 最大効率の方程式=割り切り×楽しさ】
過去の記事:第1回

【豊田崇文さんインタビュー】

2021年度に中小企業診断士試験初挑戦で合格をはたした、食品飲料メーカー勤務の豊田崇文さん。受験前後のご経験から得た気づきや受験の心構えを、3回シリーズでお届けします。第2回は、受験生時代の勉強方法や時間の使い方について、お話をうかがいました。

勉強方法はテーラーメイド~割り切って選択と集中~

――豊田さんは独学でしょうか、もしくは予備校など通われたのでしょうか。

通信の「診断士ゼミナール」を受講しました。基本はその1本です。

――通信講座を選択された理由はなぜでしょうか。

移動時間などの隙間時間に倍速で講義を受講できるのが魅力でした。また、試験合格を最優先とし、無駄なものは削ぎ落とされている点も好印象でした。高得点ではなく、合格点さえ取れればよいと割り切っていた私には、効率的な講座だったと思います。

――割り切るという観点で、1次試験はどのように勉強しましたか。

テキストと過去問から頻出問題を抽出し、難易度の高い危険問題と、公式を覚えていれば確実に解ける問題に分類しました。そのうえで、確実に解ける問題は絶対に落とさないよう、集中的に取り組みました。

――効率よく取捨選択されたのですね、凄い!他に何かコツはありましたか。

模試での気づきも大きかったです。1つの例が経済学です。理論を完全に理解しないまま模試を受けましたが、結果は6割を超えていました。そこで「完全な理解は必要なく、公式や解き方がわかっていればいい問題もある」と気づきました。模試を通して、何をどこまで勉強すればよいのか、自分なりに整理できました。

――次試験はどのように勉強されたのでしょうか。

学習効果がわかりやすい事例Ⅳにほとんどの時間を費やしました。各単元で自分の理解が不足している観点を明確にし、重点的に学習しました。他の事例は、YouTubeやブログを活用しました。“中小企業診断士 2次試験 解答 コツ”などで検索し、ポイントを押さえました。また、当日絶対にやらないことや、困ったときの考え方など、自分なりの決めごとを作り、試験に挑みました。

何も犠牲にしないことが楽しさの源泉~自分に合った時間をデザイン~

――試験勉強を通じて大変だったことはありましたか。

ほとんどありませんでした。1次試験は知識が増えることが、ロールプレイングゲームのレベルアップのようで、楽しめました。反対に2次試験は地獄でしたね(笑)。答えの無い世界でどう対策するのか悩みました。最終的には試験と割り切ることで“楽しんでやろう”くらいの気持ちになりました。

――楽しむことを忘れずに取り組むことですね!勉強時間の確保は大変でしたか。

基本的に隙間時間を活用したので苦は無かったです。時間を確保するのではなく、ある時間の中でどう勉強するかを考えました。子供を寝かせた後、深夜0時から勉強を開始することもありました。

――結構遅い時間ですが、体調に影響はなかったですか。

問題ありませんでした、私は超がつく夜型ですので(笑)。おそらく朝が勉強には効率的なのでしょうが、自分に合わないことをやっても仕方がないと考え、朝は一度も勉強しませんでした。

――ご自身に合う方法の見つけ方がお上手ですね!モチベーションはどのように維持されていましたか。

なるべくプレッシャーをかけないことを心がけました。そのためか、無理せず楽しみながら受験生活をおくれたと思います。家族と好きな旅行にも出かけ、温泉に入り、その土地のお酒や食事を楽しむなど、リラックスしながら過ごせたのもよかったです。

――メリハリを上手く作られたのですね。もし受験生時代の自分にアドバイスできるなら何を伝えますか。

“2次試験対策は早めに手をつける”でしょうか。具体的に問題を解くのではなく、試験の情報を集めるだけでもよいと伝えたいです。YouTubeやブログでの試験概要の確認や、支援団体に参加をして話を聞くなどですね。私はあまりにも無知すぎました(笑)。


鈴木 ななせ

鈴木 ななせ 取材の匠メンバー、中小企業診断士
福島県生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業。多摩美術大学クリエーターリーダーシッププログラム5期卒業生。「デザイン経営で中小企業発展に貢献すること」を目指す。現在は、総合商社にて資源領域の事業開発やプロジェクトマネジメント、及び街づくり事業などに従事、企業内診断士として活動中。趣味は家族孝行と美味しい体験。2022年1月中小企業診断士登録。

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